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第4話 何も‥‥‥思い出せない。「光希」

スマホでロイヤルビールの副社長を検索した。

磯部さんがいう通りイケメンだった。

このイケメン‥‥‥‥見たことあるってカンジではないな‥‥‥‥‥。誰かに似てる気がする。誰かな??

アイドルか俳優かな??

イケメンで大会社の副社長なら女性が寄ってきて大変だろうな〜。

スマホの画面をスクロールしてると‥‥‥独身で決まった相手もいない。って書いてあった。

ふ〜ん。こういう人って親が決めた婚約者とかいそうなのにな‥‥‥‥‥。へぇ〜。


「着いたよ。」磯部さんが車を停めていう。

「はぁ〜い。あ〜ネムイ。」

「コラコラ。ちゃんとしてね。」

「うん。一家の大黒柱だから〜働くよ!!」

「ハハハハハハ。頼むよ!!」


「おはようございます。」仕事用の笑顔を振り撒きながら現場に入る。


CMの内容を聞き絵コンテで確認する。単発のCMじゃなくて‥‥‥シリーズで放送するから年間契約らしい。長い契約は収入が安定するから本当に嬉しい。


両親の事故前は趣味程度にモデルをしていたが事故後に花音の妊娠がわかり2人は俺が守ると決め仕事の幅を広げて俳優もはじめた。それがあたって家族3人が楽しく暮らせている。このままずっと3人で暮らしていくと決めている。


ザワザワザワザワ。入り口の辺りが騒がしくなった。

「磯部さん!何?」

「わからない。ロイヤルビールの偉いさんが来たかな??聞いてこようか??」

「う〜ん。いい。必要なら紹介されるでしょ??」

「うん。そうだな。」 

入り口のざわめきがおさまらないので‥‥‥‥すごい大物がきたんだな‥‥‥‥‥。ぐらいに思ってた。


広告代理店の人がペコペコしながらコチラにくる。

「あっ。」光希が思わず声が出たのは、さっきスマホで検索して見ていたイケメンが目の前にいたから。

広告代理店の人が「コチラは俳優の耀(ひかり)さんです。」っといきなり紹介してくるのて慌てて頭をさげる。

「コチラはロイヤルビールの副社長の九重  新 (ここのえ    あらた)さんです。」っと紹介されて手を出されるので慌てて両手で掴み

「はじめまして。」っと言い握手をする。


「はじめましてか‥‥‥‥本当に記憶がないんだな」っと新がひとりごちる。

それが類に聞こえていた。


「?????」記憶がないって言ったな‥‥‥‥。知り合いなのか??

わからない。どっかで会った事があるのか?????

何もの???






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