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第2話 行ってきます。「光希」

朝ごはんを食べて類と遊んでいるとマネージャーの磯部さんが迎えに来て仕事に向かう。

玄関まで類と花音が見送りに来てくれる。

「頑張ってね。」

「いってらっちゃい。」

「行ってきまーす。」類の頭を撫ぜて玄関を出る。

磯部さんが運転する車の後部座席に座り‥‥‥‥。さっきの花音を思いだす。

「ロイヤルビール」って聞いた時‥‥‥ちょっとおかしかったな‥‥‥‥。

俺が忘れている記憶の中にロイヤルビールがあるのだろうか‥‥‥‥。あるとしたら良い記憶じゃないはずだ。

両親が事故で亡くなった後‥‥‥‥俺は事故によって起こってしまった悲しい事の記憶がない。


なくなった記憶は思い出さなくて良いものばかりだよ。って花音はいう。


不思議なのは‥‥‥類の父親の記憶もない。

俺の抜け落ちた記憶は‥‥‥事故に関わるマイナスな事だけなのに‥‥‥‥‥‥‥。


類の父親が事故に関わっているのか??

事故の後‥‥‥‥気づいたら花音は妊娠していた。

相手の話は一切言わない。

事故の前の記憶がない。誰かと付き合っていたような‥‥‥‥‥。


思いだせない。


「どうかした?」磯部さんが心配そうに聞いてくる。


「ううん。何にも!!」

「そう。」

「あっ!!今日のロイヤルビールのCMってロイヤルビール側から俺を指名って聞いたけど‥‥。理由は知ってる?」

「さぁ〜。詳しくはわからないけど‥‥‥‥副社長の意向とか??」

「副社長??」

「うん。耀のファンなんじゃない?」

「女性?」

「めっちゃイケメンらしい。」

「男かよ!!」


副社長か‥‥‥‥。スマホを取り出し検索する。


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