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第29話 「ルシファー・ゲーム」開幕!④〜悪魔たちのイカサマを暴け!〜

ポーカーテーブルに座る俺の目の前で、悪魔がニヤリと笑った。


「では、ゲームを始めようか、人間よ」


「……ああ、望むところだ」


ディーラーの悪魔がカードを配り始めた。


──ここからは完全に心理戦。


ルシファーの言った通り、悪魔たちは必ずイカサマを仕掛けてくる。


俺はカードを手に取りながら、慎重に悪魔の動きを観察した。


「さて、どうするかね?」


悪魔がチップを軽く弾きながら、ニヤニヤと笑う。


(こいつ、どんなイカサマをしてくる……?)


俺はまず、やつの指の動きを注意深く見る。


──と、悪魔の指が微妙に動いた。


……あれ? ディーラーのカード配りの瞬間、やつの袖口からカードが一瞬覗いたような……?


「……おい、お前、袖にカード仕込んでねぇか?」


「……っ!」


悪魔が一瞬、ピクリと反応した。


ディーラーがすかさず袖を確認する。


「……発覚! イカサマ発見!」


「プレイヤーにボーナス! 賭けチップ倍返し!」


「チッ……」


悪魔が舌打ちした。


よし、まずは一本取った!


***


それぞれの勝負

その頃、仲間たちもそれぞれ悪魔たちと対峙していた。


《ジョン vs. ポーカーマスター・バフォメット》


「フフフ、我にポーカーで勝負を挑むとは、愚かな悪魔よ……」


「フッ、それはどうかな? 我は"伝説のポーカーアニメ"を1000回以上見た男……!」


「……なんだ、その謎の経歴は」


ジョンは慎重にカードを見つめながら、悪魔の表情を観察する。


「むむ……貴様、目線が右に動いたな……」


「なっ……!」


「つまり、お前の手札は微妙なペア止まり……!」


「ち、違うぞ!」


「フッ、我を騙せると思うな!」


──結果、ジョンは相手の心理を読み切り、まさかの勝利。


「……この人、やたら強いです……」


悪魔が涙目でつぶやいた。


《鬼塚 vs. ブラックジャックの悪魔》


「ヒッヒッヒ……オレに勝てると思うのかぁ?」


「上等だ、やってやるぜ」


鬼塚はブラックジャックに挑戦していた。


悪魔がカードを配る……が、鬼塚はすぐに気づいた。


「……おい、お前、ディーラーとアイコンタクトしてねぇか?」


「なっ!? そんなことは……」


「いや、してたな。今な」


「ぐぬぬ……!」


──結果、鬼塚の洞察力が冴え渡り、悪魔は敗北。


《ヴァレリア vs. ポーカーの悪魔》


「うふふっ、どっちが魅惑的な勝負師かしら?」


「……ほう、オレに勝つつもりか?」


ヴァレリアはポーカーテーブルで妖艶に笑いながら、悪魔と対峙していた。


「……ねぇ、あんた、カード交換するときに指の動きが微妙におかしくなかった?」


「な、何のことだ?」


「嘘よ♡ あたし、男の嘘はすぐに見抜くの♡」


──結果、ヴァレリアの観察眼が冴え渡り、悪魔を撃破。


「くっ、こんな美しいオネエに敗北するとは……!」


悪魔が頭を抱えた。


《飯田 vs. ルーレットの悪魔》


「よっしゃ! おら、ルーレット勝負すっぺ!」


「フフフ……ルーレットは運ゲーだと思っているだろうが、悪魔のルーレットは違う」


「ほう? どう違うんだべ?」


「フッ、オレが好きな目に止まるようになっている……」


「……なっ!?」


飯田はすぐに気づいた。


「おい、てめぇ、ルーレットのテーブルの下で足動かしたべ!?」


「ぐっ……!」


「おら、見抜いたど! チップ倍返しだべ!」


──結果、飯田も勝利。


***


ラストゲーム:ルシファーとの最終賭け

「おやおや、君たち、なかなかやるねぇ」


ルシファーが楽しそうに笑う。


「さて、チップは順調に増えてきたみたいだけど……ここで一つ、提案があるよ」


「……提案?」


「そう、**"ダブル・オア・ナッシング"**だ」


「ダブル・オア・ナッシング……?」


「君たちの獲得チップは、すでにクリアラインの5000を超えている」


「だけど、ここで私と"最後の賭け"をして、勝てば報酬が倍になる。負けたらゼロになる……どうする?」


「…………」


俺たちは顔を見合わせた。


「どうする?」


「ふふっ、これはロマンのある話ねぇ♡」


「いやいや、リスク高すぎるべ……」


「……でも、ここで勝てば大きいぞ」


「おらは乗るの怖いけど……翔太、どうする?」


仲間たちが俺の判断を待っている。


(……くそ、ここで賭けに乗るべきか!?)


俺はルシファーの笑みを睨みながら、決断を迫られるのだった──!


堕落するまであと91ポイント。

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