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第28話 「ルシファー・ゲーム」開幕!③〜第二試練・悪魔の賭け〜

俺たちが歓喜したのも束の間、次の試練が早速始まろうとしていた。


「第二試練:悪魔の賭け」


ルシファーが満足そうに微笑む。


「さて、ここからは少し"頭を使う"試練になるよ」


「……頭を使う?」


俺が聞き返すと、ルシファーは指を鳴らした。


すると、目の前に豪華なカジノテーブルが出現。ルーレットやカード、チップの山がキラキラと輝いている。


「ここでのルールはシンプルさ。君たちはそれぞれ1000ルシファーチップを持っている。それを使って悪魔たちと勝負し、制限時間内に5000ルシファーチップに増やせたらクリアだ」


「増やせなかったら?」


「当然、罰ゲームだよ♡」


「……いや、それが問題なんだよ」


俺たちは顔を見合わせる。


「よーするに、賭け事で勝てばいいんだな?」


鬼塚が腕を組む。


「うふふっ、あたしギャンブルにはちょっと自信あるわよ♡」


ヴァレリアが不敵に微笑む。


「お、おらもパチンコには詳しいだ……」


飯田が自信なさげに言う。


「ほう、では我がポーカーを極めし者として、その知識を活かすとしよう……」


ジョンが神妙な顔で頷く。


「……で、でも、勝たないといけませんのよね?」


セリーヌが怯えながら言った。


「そういうことだ」


「ふふっ、ただし、このカジノには悪魔ルールがあるんだ」


ルシファーがニヤリと笑う。


「悪魔ルール①:悪魔たちは必ずイカサマをする」


「はあぁぁぁ!? ふざけんな!!」


「まぁまぁ、ただし!」


「悪魔ルール②:君たちがイカサマを見抜けば、その分のチップを倍返ししてもらえる」


「おおお……!」


「でも逆に……」


「悪魔ルール③:見抜けなかった場合、その試合で賭けた分のチップは全没収♡」


「おいおい、なかなかエグいルールだな……」


「悪魔相手に正攻法が通じるわけないわよ♡ ここは、あたしたちの知恵の見せ所ね」


ヴァレリアがウインクした。


「それじゃあ、制限時間は30分! さあ、賭けの時間だよ♡」


***


賭場に散る仲間たち

「さて、どのゲームにするべ?」


飯田が周囲を見渡す。


カジノには様々なゲームが用意されていた。


ポーカー(心理戦&イカサマ見破り)

ブラックジャック(確率&カウンティング)

ルーレット(運&仕掛けの見抜き)

スロットマシン(完全運ゲー)

「ふふっ、ならば我はポーカーに挑むとしよう……!」


ジョンがギラリと目を光らせ、ポーカーテーブルへ向かう。


「よし、俺はブラックジャックにするぜ!」


鬼塚が拳を握る。


「おら、ルーレットで勝負すっぺ!!」


飯田が意気込む。


「じゃ、あたしはポーカー♡ でも、ジョンと別のテーブルに座るわね」


ヴァレリアが妖艶に笑いながら動く。


「……私、スロットならできるかもしれませんわ」


セリーヌがそっとスロットマシンに向かう。


「おいおい、それ完全に運ゲーじゃねぇか……」


「運も実力のうちですわ!」


セリーヌはスロットマシンのレバーを引いた。


──ズガガガガガガ!


「……あっ」


「大当たり!」


「えええええええええええ!?」


いきなり500チップを獲得するセリーヌ。


「お、お嬢、すげぇ!!」


「ふふっ、私の"賭けの才能"がついに開花しましたわ!」


「いや、それただの運じゃね?」


「運も実力のうちですわ!」(2回目)


一方、俺はポーカーテーブルについた。


「さて……相手の悪魔は……」


目の前に座っているのは、見るからに狡猾そうな悪魔だった。


「ようこそ、人間よ。貴様が私に勝てるかな?」


「さあ、どうかな?」


俺はカードを引いた。


……ここからが本当の勝負だ!


堕落するまであと91ポイント。

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