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第24話 闇カジノで大勝負!?

「……ヤバい、これは来たぞ……!」


鬼塚がスロットマシンの前で興奮した声を上げた。


カラカラカラ……カチッ!


画面に「777」の文字が並ぶ。


ジャラジャラジャラジャラ!!!!


「うおおおおお!! 大当たり!!」


「お、お前マジかよ!?!?」


「へへっ、見たか桜木! これが俺の強運よ!!」


鬼塚の前に大量のコインが積まれていく。


「こいつ……まさかのギャンブル適性ありか……?」


俺が呆れていると、隣でヴァレリアもニコニコしながらカードをめくっていた。


「んふふ~♡ ブラックジャック成功よ♡ これでチップ倍増ね♡」


「いや、お前ら本当に楽しんでんじゃねーか!!!」


「怖いすぎるべ。おら、家に帰りてえよ〜。」


飯田が泣き出す。


「我が主よ、エロ本を見て元気を出すのだ。」


「今はそういう気分じゃねえべ!!!」


俺だけ完全に置いてけぼり。


くそ、何しに来たんだ俺たちは……。


「翔太もやってみたら?」


セリーヌが優しく微笑みながら、バカラのテーブルを指差す。


「……仕方ねぇな。ちょっとだけな?」


どうせ負けるだろうけど、ちょっと遊ぶくらいなら――


そう思って席についた俺だったが……


まさかの連勝劇


「また勝った……!?」


俺の前に積まれた大量のチップ。


なぜか俺の勝率が異常に高い。


「すごいわ翔太! まるで神の加護を受けているみたいね!」


「いや、天使にそれ言われると逆に不安になるんだけど!?」


俺の勝ちっぷりに周囲の客もざわつき始める。


「あの坊主、ツイてるな……」


「ディーラーがミスしたんじゃねぇのか?」


なんか視線がヤバくなってきた気がする。


「……おい翔太」


鬼塚が小声で耳打ちする。


「そろそろヤバいぞ。カジノ側が目をつけてきてる。」


「え?」


そう言われて周囲を見渡すと、明らかに柄の悪いスーツの男たちがこちらを睨んでいる。


やべぇ、これ完全に「お前勝ちすぎじゃね?」って空気じゃん……。


「お、おいヴァレリア……」


「ふふっ♡ そろそろ“お仕置き”されるかもね♡」


「笑い事じゃねぇんだよ!!!!」


俺がガタッと立ち上がった瞬間、スーツの男たちがこちらに歩いてきた。


「お客さん、ちょっとお話が……」


「翔太、逃げるわよ♡」


「え!?!?」


ヴァレリアが俺の腕を掴み、思いっきりダッシュ!!!!


「おいおいおいおい!!!?」


「待てコラァ!!!!」


スーツの男たちが怒号を上げながら追いかけてくる!!


「くそっ! だからギャンブルなんかやりたくなかったんだよ!!!」


「でも勝ちすぎて楽しかったでしょ♡?」


「余計なこと言ってねぇで走れ!!!」


俺たちはカジノの裏口に向かって全力疾走した――!!


***


「ハァ……ハァ……」


なんとか裏路地まで逃げ込んだ俺たちは、息を整えながら周囲を見渡した。


「……どうやら、まいたみたいね」


セリーヌがホッとした表情で呟く。


「お前ら、もう二度とギャンブルには手を出さねぇからな……!」


俺がそう宣言すると、ヴァレリアはニヤリと笑った。


「ふふっ♡ でも、今日の収穫は大きかったわよ?」


「収穫……?」


ヴァレリアがスッと手を差し出すと、そこには……


「L」と書かれたブラックカードが。


「……それ、まさか……」


「ええ♡ ルシファーへの招待状よ♡」


「お前、いつの間にそんなもん手に入れたんだよ!!!」


「んふふ♡ ギャンブルも堕落も、結局は繋がってるってことよ♡」


「やっぱお前が一番悪魔じゃねぇか!!!!」


こうして、俺たちはルシファーへと続く“扉”を開いてしまったのだった――。


堕落するまであと91ポイント。

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