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第8話 セリーヌの上級悪魔大作戦!

授業が終わると、セリーヌはいつものようにウキウキしながら教室を後にした。

その後ろ姿を見ながら、俺はため息をつく。


「なあ、桜木、セリーヌってやっぱり変わってるよな。」


隣に座っていた鬼塚が言う。

俺はうんざりした顔をしながら返事をした。


「もう、ほんとに変わってるよ…。あんなに自由すぎて、普通じゃないって。」


「でも、ああいう個性って悪くないぜ。桜木も少しは見習った方がいいんじゃねぇの?」


「いや、見習いたくないよ…。俺は普通に生きたいんだよ。」


その後、昼休みになり、俺たちはいつもの食堂でご飯を食べることになった。

セリーヌはもちろん、自分の「悪魔的」な勉強をしながら食事をしている。


「桜木さん、見てください! 私、ついに新しい悪魔グッズをゲットしました!」


セリーヌが嬉しそうに、またしても無駄に派手なフィギュアを取り出す。

見た目はまさに悪魔的なデザインで、なんとも言えない気持ちになる。


「セリーヌ、頼むからそれを昼休みの間はしまってくれ…。周りの人たちが変な目で見てるから。」


「えー、でもこのフィギュア、私にとっては大事な宝物なんですよ! 上級悪魔になるためには、こういうアイテムが必要なんです!」


「ああ、そうか。じゃあ、せめて授業中に持ち込むのはやめてくれ。」


俺は肩をすくめながら言った。

セリーヌは満足そうにフィギュアを戻すと、何かしらの資料を取り出して再び「上級悪魔になるための研究」に没頭し始めた。


その時、ふと目の前に視線を感じた。


「桜木君、セリーヌが今日もやらかしてるのか?」


「…やらかしてるな。毎回毎回、どうしてあんなに突き抜けてるんだろうな。」


「まあ、でも悪魔的な意味では、セリーヌも面白いキャラだと思うけどな。」


「俺は全然面白くないけどな。むしろ、心臓がもたない…。」


俺は頭を抱える。

だが、鬼塚が横で笑っているのを見て、少しだけ気が楽になった。


「まあ、桜木ももう少しだけ、セリーヌの言う『悪魔的』な感じを楽しんでみれば?」


「鬼塚も、絶対楽しんでるだろ…。」


俺は呆れながらも、ちょっとだけ自分の態度を改めようかと思っていた。

たまには、こんな変なやり取りも悪くないのかもしれない。


だが、すぐに気づくことになる。


次の授業が始まったとき、セリーヌの「悪魔グッズ」が教室に再び現れたことに…。


「桜木さん、これ、授業中に使えるんですよ!」


「お願いだから、教科書を見ろ、セリーヌ…。」


再び始まる、謎の「悪魔的学習」。この教室、もはや普通じゃない。


俺は今日も、セリーヌと一緒に過ごすことになりそうだ…。


堕落するまであと91ポイント。

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