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第3話 昼休み - 古のオタク、ジョン降臨

「ところで、飯田の悪魔はどんなやつなんだ?」


鬼塚がふと思い出したように聞く。


「おらの悪魔か? ……ジョンだべ」


飯田がそう呟くと、どこからともなく聞こえてきたのは――


「フッ……ようやく我の名を呼んだか、我が主よ」


何か……来る!!


ゴゴゴゴゴ……


不穏な空気とともに、食堂の隅から現れたのは――


黒いローブを纏い、やたらとポーズを決める男。


「我が名はジョン・アークフェルド! 悠久の時を超えし闇の眷属……」


「……また始まったべ」


飯田がげんなりした顔をする。

もう伝統芸能の域なんだろうな、これ。


「我はかつて、千の財宝を収めし黄金の書庫を管理していた者……」


「違うべ、お前はおらの『強欲』ポイントを稼ぐために、レアグッズの収集を強制する悪魔だべ」


「ちょ、レアグッズ!? それ、どういうことだよ?」


俺が尋ねると、飯田はため息をつきながら説明した。


「こいつのせいで、おらは毎日オークションサイトをチェックして、限定フィギュアとか買わされるべ……」


「フハハハ! その通り! 希少なる財は、この手に収めることで価値を成す!!」


「それで『強欲』ポイントを稼いでるってわけか……」


「ジョン、お前、まさか……転売ヤーなのか!?」


鬼塚が叫ぶ。


「愚問!! 我は収集家にしてコレクター! すなわち、転売はしない!」


「そこはちゃんとしてるんだな……」


「当然! 我が求めるのは真の価値を持つ至高の逸品! ふぉぉぉ……この魂が震える!!」


「おらの財布は震えてるべ……」


飯田が遠い目をする。


「お前、強欲ポイントってそうやって稼いでるのか?」

飯田が『1個5000円以上使うと1ポイントだべ』と愚痴った。


「……まぁ、金に関しては抜け目ねぇもんな、飯田」


鬼塚が苦笑する。


「フッ……それが『強欲』の王たる者の宿命よ」


「嬉しくないべ…。このままじゃ、おら、人生破滅まっしぐらだべ…。」


「弱み握られてんだべ…。」


「見ろ!!このエロ本の数を!!」


「やめろ〜〜〜!!!」


飯田は顔を真っ赤にして怒った。


みんなキャラ濃すぎだろ…。


「セリーヌ…なんとかならないのか?」


俺は尋ねた。


しかし、セリーヌは、


「一円でも節約しなくては…。家計が火の車だわ。今日もうんまい棒で我慢しましょう。」


この見た目で極貧家庭出身らしい。


お前も濃くないか…?

俺は『平凡を守るため、こんな濃い連中とは距離置くぞ』と心に誓った。


堕落するまであと100ポイント。


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