『私』に自我が目覚めたのは、三歳の誕生日会でローソクの火を灯した瞬間。
家の壁を割り、亜人の軍勢が攻めて来た時。
前世の記憶が思い出され、手に持っていたフォークで亜人たちの腱を切り、次々と無力化していく。
体格差、体重差があっても、やりようはある。
前世で、そうやって生き延びたから。