『私』に自我が目覚めたのは、三歳の誕生日会でローソクの火を灯した瞬間。
前世の記憶を全て伴ってだ。
なので、大抵のことには驚かず、面白みの無い人間、という評価だった。
だが、魔法に関しては誰よりも驚き、興味を持った。
それもそのはず。
前世は魔法の存在しない、機械文明世界だったから。