急な通り雨で、バス停に駆け込んだ。
屋根とベンチだけなので、吹き込んでくる雨には無力だ。
そこへ女子高生が来た。
張り付いた白いシャツが目の毒だ。
…ん?
二の腕部分の色がおかしい。
肩に向かって、鯉が滝登りしている?!
「コレ、使って」
私はジャケットを投げ渡すと、バス停を後にした。