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045 すれちがい

急な通り雨で、バス停に駆け込んだ。

屋根とベンチだけなので、吹き込んでくる雨には無力だ。

そこへ女子高生が来た。

張り付いた白いシャツが目の毒だ。

…ん?

二の腕部分の色がおかしい。

肩に向かって、鯉が滝登りしている?!

「コレ、使って」

私はジャケットを投げ渡すと、バス停を後にした。

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