「やったか?!」
魔王城。その玉座の間に土煙が立ち上る。
渾身の一撃を放った勇者は確かな手応えを感じた。
そこには無傷の魔王が、玉座に座ったままだった。
「バカな?!」
「貴様の敗因は、その『言葉』だ」
言いながら魔王が手を振ると、無数の石槍が部屋中から飛び出し、勇者一行を穴だらけにした。