野球すきですか? わたしはすきです。
日本は昔から野球大国。わたしも例に漏れず野球小僧として幼少期を過ごしてきました。
ところが現在は少子化真っ盛り。全日本軟式野球連盟の学童、つまりJSBBのチーム数は2010年時点で14824であるのに対し、2024年には8680まで減少しています。
野球チームは本来18とか20人ベンチ入りできるので、まあいろんな規模のチームはあれど間をとって1チームあたり15人と考えると、2010年はザックリ15000×15で225000人か。
政府発表によると2000年の出生数は1,190,547人らしいので、まあザックリ5人にひとりは野球部だったってことになるかね。ほんとザックリした計算だけど。
現在はチーム数も出生数も減ってるけど、それを合わせても野球人口の比率は減少してるようです。一部では危機感をもつ人がいるようですが、他スポーツの人口が増えていることを考えれば、まあ選択肢が増えたんだなということで悪い流れじゃないと思ったりなんだったり。
とはいえ、最近はみんなのアイドル『大谷翔平』選手の猛プッシュもあり野球熱が再燃してるようですが……それはそれとしてだ。
野球は日本じゃ大人気。ってことで野球関連動画もよくアップされてる。試合観戦をシェアしたり珍プレー好プレー、ある選手の一生涯、野球YouTuberや、はたまたプロ野球選手がチャンネル解説したりいろいろあるね。
その中のひとつに、審判に関する動画もあります。が、そのチョイスがまた尖ってるというかなんというかね。まあタイトルにあるんだけど。
審判関連の動画って、わりと『誤審』に関するものが多いんだよね。いや、別に審判の挙動とかルールを解説してくれるチャンネルもあったりするんだけど再生数を稼いでるのはだいたい「〇〇誤審! 試合をぶっ壊す! 監督猛抗議!」みたいな人の好奇心を刺激してくれそうなあれこれ。
まあ、気持ちはわかる。気になるよねこういう系。でもちょっとまってこれわりとおっきな間違いというか誤解というかがあるのですよ。
野球の審判に誤審ってのはありません。ってのを今回書いていこう。
:野球に誤審はなく、抗議は許されない:
結論を書くと『誤審はありえない』です。ルールでもそうなってます。ってのは、野球のジャッジは『審判の判断が絶対』だから。
ルールブックに書かれてるのはあくまでルールであり、その運用をするのは審判である。審判が"目で見て"判断したものが最終的な決定である。これがルール。
ウソだと思うなら公式ルールブック『公認野球規則』を書店にてお買い求めくださいな。
ストライク、ボールの判定も審判の目によってジャッジされます。なので、まあたとえど真ん中であってもジャッジが「ボール!」言えばそれはボール。そしてコレがさらに追記せなアカンこと。大事なことだから強調して書くよ?
『だれにも抗議する権利は与えられていない』のよ実は。根拠はルールブック。
抗議ってのは「これは違うだろ!」言うて異議申し立てする的なアレよね。それ、野球においてはだれもできません。
いや待てと。だって監督やら選手やらが審判に詰め寄ってるじゃんと。あれはいわば『ジャッジについて確認してる』っていう体なの。説明を受けてる体。だからながーくそこにいたら審判が「おまえ、遅延行為してるな?」と解釈してペナルティを課すことがある。
具体的には退場。目安は5分くらいかなっと。
じゃあど真ん中をボール言われてハンカチ噛みしめろと申すか? 的な感じよね。ってことで、ルール上では監督だけが『ルールブック通りにジャッジを修正するよう進言する権利』をもってます。まあ、監督の進言でジャッジが変わった例があるかどうかわからんけどね。
さらに、今の時代はあっちこっちのカメラで映像チェックしてもらうリクエスト制度がある。監督がこう、指で四角を描くやつ。そしたら審判がササッとバックグラウンドに行って、映像を見て、結果をみんなに伝えると。
なお、メジャーリーグのリクエスト(チャレンジ制度)はジャッジ用のカメラがあり、第三者審判もしくはAIがジャッジするのに対し、日本流では地上波に流れる映像を使い、その試合を担当したジャッジした当事者以外の審判がチェックして最終的なジャッジを下す流れとなります。
みんなはもう見たかな? メジャーの選手たちがストライク/ボール判定に不服があるときヘルメットや頭をぽんぽんする姿。オープン戦でヌートバー選手がやって見事成功した例もあったね。
野球は150年の歴史がある。その中で、これからどうルールが変遷していくのか楽しみでもあり、自分の知ってる野球がどんどん変わってしまう驚きもあるでしょう。まあ、そういった変化も楽しみつつ、今後も野球を楽しんでいきますかね。
:審判も人間:
人はミスをする生き物。ただそのミスを責めるのはかんたんだけど、人は"人"なんだという事実を知って、それぞれの意思を尊重していく姿勢が求められてるんだろう。
言うて選手らも本気でプレーしてるし、いわば自分の食い扶持なわけだからミスジャッジなんてされたらたまったもんじゃない。が、審判としては威厳をもってジャッジしてるわけで、それをミスだ誤審だと言われたらそれはそれでたまったもんじゃない。
うーんバランスがむずかてぃー。
審判、とくに主審はキャッチャーと近しいのでよく会話が発生するようです。それはキャッチャー出身の野球YouTuberなどがこぞって言及してることから明らか。
で、ここからが重要。ルールに関して書いてきたけどここから書くルール以外のことがめっちゃ重要になってくるのよ。
審判はルールに則ってジャッジする。けど、そのルールは公正公平に戦うために用意されたもので、審判はそれを運用する、つまり「せんせい! ぼくたちわたしたちは! なんちゃらかんちゃらで! 正々堂々と戦うことを誓います!」のアレに則ってジャッジしていくの。
相手を騙すとか陥れるとか卑怯な手を使うとかダメ、ゼッタイ。だからこそ、ルールに則って『審判の目でジャッジする』ってのが大事なの。
ズルは許さん。いくら巧妙な牽制をしたとしても、その動きにランナーを騙し、陥れる行為があればそれはボーク。キャッチャーが露骨にミットをずらせば、それも審判をだます意図があると判断されボールになる――かもしれない。
少なくとも、フレーミングという
野球は150年の歴史がある。その歴史のなかで培われたルールはメタクソ複雑で奇妙奇天烈魑魅魍魎複雑怪奇になってます。マジで、ほんとに、実際に本買ってみるとわかるよ。
それらをすべて網羅し、それらを運用して試合進行をこなしていく審判たちにエールを送りつつ、野球に関わるすべての人たちに幸多からんことを祈ります。
みんなも野球やろうぜ! 河川敷でちょっとキャッチボールとかも気持ちいよ! なんだったらこんど草野球しない?
なんでもかんでも運動はいいことです。キミのスポーツライフが気持ちい日々であることを祈ってます。ほんじゃね。
YouTubeチャンネル、(パーソル パ・リーグTV公式)PacificLeagueTV
ttps://youtu.be/5LkcLkgcWTk