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第3話 神託

何で今五歳なのかしら!

本当に無力すぎるわ!


誰に相談すれば良いのか、こんな話突拍子過ぎる。

どうするーーーー


「どうしたんだいそんな難しい顔をして?」


「ぎゃぁ!」

急に横から声がして思わず変な声が出た。


「ごめん、ごめん、びっくりさせてしまったかい。」

びっくりしたどこじゃないんですが!心臓に悪いです。


「びっくりさせないで下さい、お父様。」思わず胸を押さえ、まだドキドキしている。


「ドアもノックしたし、声も何度もかけたんだよ。返事が無いから心配して扉を開けてしまったんだよ。そしたらリディアーナが独りベッドでぶつぶつ言っていたんだ。心配したよ。」


「そうでしたか。私、お父様にお話しとお願いがあるのです。」

私は真剣な趣でお父様に向き直る。


「お父様に信じて貰えるか分かりませんーーーーがどうしてもお伝えしなければなりません。」


「大切な話なんだね。」ーーーー私は頷いた。


「分かった聞こう、それから私が判断してもいいかな。」リディアーナのお父さんは本当に優しい嬉しくて涙が出た。


「大丈夫だよ、私はリディアーナのことを信じているから安心おし。」と頭を優しく撫でられた。

優し過ぎるよ、リディアーナパパ。


私はあのねっとお父様に今から起こるリンルアン様やアルフォート様の未来を告げたのだった。


「そうか、そんな事が起こるのか。」お父様は神妙な顔をした。


「本当に信じて頂けたのでしょうか。」


「あぁーーーー中々信憑性の高い話しだったよ。でもそれにはスズリンの解毒剤も手に入れ毒の裏付け調査も行わなければならない。話してくれてありがとうリディアー。」


「私こそ、お父様に信じて頂けて本当に良かったです。リンルアン様やアルフォート様のことをよろしくお願いします。」


「ーーーーーーーーそれと一つ確認してもいいかな。リディアーナはどうしてその事に気がついたのかな?話してくれるよね。」


優しいけど絶対的に答えないといけませんよね。仕方がない、この手を使うしか無い!


「夢を見たのです、アルフォート様と出会い倒れた時に、ーーーー神様が金の髪に空色の瞳の美しい女性が弱っていき、スズリンの花が見えたのです、スズリンを調べよと教えて貰ったのです。」信じがたい厨二病な言い草だったがーーーーお父様は信じてくれたのだ!


「リディアーナが神託を受けたんだね。素晴らしい!喜ばしい事だよ」と言って私を抱きしめ部屋を後にした。


「おっ、お父様。神託だなんて、違うからから。本当に間違いですから~」ーーーーお伝えしたがお父様はから厨二病的扱いで見られてしまった。


「どうか上手く事が弾みますように」




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