その一言が、まるで火をつけたように俺の中の何かを引き起こした。
限界だと思っていた自分を越えなければならないという強烈な衝動が、心の奥底から湧き上がる。
白崎先生の問いが、俺にとっての挑戦に変わった。
「これが、俺の限界じゃない!」
その瞬間、すべての疲れが吹き飛び、体が再び軽く感じられた。
次の瞬間、俺は全力で前に突進した。
白崎先生がその動きに気づき、わずかな隙間を見せたその瞬間、俺は迷わずその隙を突いた。
ドン!
俺の拳が白崎先生の肩にぶつかり、振りほどくように一歩後ろに下がらせる。
今までのような無駄な力ではなく、冷静に計算された力の込め方だった。
「お前、まさか…!」
白崎先生は一瞬驚きの表情を浮かべたが、すぐにその驚きは消え去り、再び闘志を燃やし始めた。
「よし!それだ!お前のその力が、俺を本気にさせる!」
その言葉に、俺はさらに火がついた。
白崎先生の真の力を感じ取ると、俺も自然と闘志を高めることができた。
次の瞬間、白崎先生の動きが一変した。
すべてが超速になり、空気さえも切り裂くようなスピードで迫ってきた。
その勢いに圧倒され、俺は一瞬反応が遅れるが、すぐに踏みとどまってその攻撃をかわす。
だが、すぐに追撃が来る。
「来るなら来い!」
俺は心の中で叫び、全身を使ってその攻撃を避けると同時に、反撃のチャンスを狙う。
身体が鋭く動き、瞬時に左腕を伸ばして白崎先生の拳を受け止めた。
ガシッ!
俺はそのまま先生の手を押さえ込み、次に右膝を振り下ろす。
ガツン!
その一撃が白崎先生の腹部に直撃し、しばらくその場で動けなくなる。
俺はその瞬間を逃さず、さらに攻撃を加えようとした。
だが、白崎先生がすぐに反応し、俺の腕をつかんで動きを封じる。
「まだまだだな。」
白崎先生は冷静に言ったが、その表情に少しの疲れが見える。
「お前…本当に成長したな。」
その言葉に、俺は息を切らしながらも満足感を感じていた。
確かに、まだ完全には勝てていない。
しかし、確実に自分は強くなっている実感があった。
「ありがとうございます。」
俺は小さく息をつきながら答えた。
白崎先生の目が、俺をじっと見つめる。
「お前がこれからどんな道を歩んでいくかは分からないが、もう一つ覚えておけ。」
白崎先生は少し間を置いて、言葉を続けた。
「闘いの本当の意味は、勝つことじゃない。自分を乗り越えることだ。」
その言葉が心に響き、俺は力強くうなずいた。