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第27話 覚醒の果て

「……覚醒?」


白崎先生の目が鋭くなる。


「はっ……お前の"未来視"は完全ではないはずだ」


「確かにな。でも……今なら"見える"んだよ、先生の動きがな」


俺はニヤリと笑いながら拳を握りしめる。


バチバチバチッ——!!!


全身から"電撃"のようなエネルギーが弾ける。


(——来る!!)


白崎先生の動きが"予測"ではなく、"確定"した未来として俺の脳内に流れ込む。


「——っ!」


先生が動いた瞬間、俺も同時に踏み込む。


——その結果。


「なっ……!」


先生の拳が俺の顔の横をすり抜ける。


「……外した?」


白崎先生が驚愕の表情を浮かべた。


(そうだ、先生……"俺はもう見えてる"んだ)


次の瞬間、俺の拳が先生の腹に突き刺さる。


ドゴォンッ!!


「ぐっ……!!」


先生の身体が後方へ吹き飛ぶ。


ゴォォォンッ!!


壁が砕け散る。


——俺は、勝てる。


初めて、そう確信した。


***


白崎先生がゆっくりと立ち上がる。


「……やるな」


口元から血を拭いながら、先生は微笑んだ。


「ならば、私も"本気"を出すしかないようだな」


「……先生の本気、見せてもらうぜ」


俺は拳を握り、再び構えを取る。


——そして、戦いは"最終局面"へと突入する。


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