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第26話 極限の戦い

白崎先生の目がわずかに細められる。


「……随分と成長したな、佐倉」


「先生が強すぎるだけだろ」


息を整えながら言い放つと、白崎先生は微かに笑った。


「だが、それでも終わりだ」


次の瞬間——


ドォンッ!!


先生の周囲の空間が激しく"歪んだ"。


「っ……!」


重力が一気に"増した"のを感じる。


(これは……動けない……!?)


まるで巨大な手が俺の身体を押さえつけているような感覚。


「君の能力がどれほど成長しようと、この"重圧"からは逃れられない」


白崎先生が手を振る。


その瞬間——


ズンッ!!!


圧倒的な力が俺の身体を地面に叩きつけた。


「ぐっ……!」


視界が揺れる。


床に膝をつき、動こうとしても——


身体が重すぎる。


「佐倉!」


ひかりの声が聞こえるが、顔を上げることすら難しい。


(このままじゃ……やられる……)


白崎先生が、ゆっくりと歩み寄る。


「君の力は、まだ未完成だ」


俺のすぐ目の前で足を止めると、先生は静かに言った。


「だからこそ——ここで終わりだ」


そう言って、先生は手を振り上げた。


——その瞬間。


「違うよ、先生」


俺はニヤリと笑った。


「まだ、"手"があるんだよ」


白崎先生の表情がわずかに変わる。


その瞬間——


パァンッ!!


俺の全身から、"力"が弾けた。


(——見える!)


白崎先生の動きが、未来が——"完全に"読める。

——そして、次の瞬間。


俺はその"重圧"を振り払った。


「——なっ!?」


白崎先生の表情が初めて驚きに染まる。


「……俺の"覚醒"、ここからが本番だぜ」


そして——


"本当の戦い"が始まる。


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