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25.筆談告白「恋文即時開封」

※好きな人へ、思いをつづった手紙を手渡した男性。受け取った女性はいぶかしく思いながらも、すぐにその場で読んでみる※


○僕は坂下さかしたといいます。

このあいだ目が合った時から、ずっときみの目が忘れられませんでした。

きみの目は まわりに向けられるのが勿体ない、と思ってるくらいです。

どうか僕だけを見てください!

お願いです。

僕は、きみの目が向けられている限り、

きみへの愛を誓います!


□……なんか、あたしに告白してくれてるんだよね?


〇はい、きみの瞳が ほかに知られてしまうのはもう耐えられない!


□うーん、どこかで見た歌詞みたいな、あれ?「君の瞳に恋してる」みたいな?


〇そうです。きみの世代ならわかってく

□ちょっとまて。


〇きみの目はまるで 全ての視線が注がれる広大さを

□待てって、読めてます? あのさ、今日が初対面なんですけど。

どこであたしと目が合ったのかな?


〇申しそびれてました、眼科の坂下です。

□眼科の方? どこで――

あのときの、検査の?


〇そうですよ、覚えてましたか? まさにあの時ぱっちりと、目が合いました。

□まさかの検査機越し、なんだけど?

〇じっと見つめられたとき、内心僕は居ても立ってもいら

□こちらからは、そちらの目は見えなかったと思うけど?


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