※好きな人へ、思いをつづった手紙を手渡した男性。受け取った女性はいぶかしく思いながらも、すぐにその場で読んでみる※
○僕は
このあいだ目が合った時から、ずっときみの目が忘れられませんでした。
きみの目は まわりに向けられるのが勿体ない、と思ってるくらいです。
どうか僕だけを見てください!
お願いです。
僕は、きみの目が向けられている限り、
きみへの愛を誓います!
□……なんか、あたしに告白してくれてるんだよね?
〇はい、きみの瞳が ほかに知られてしまうのはもう耐えられない!
□うーん、どこかで見た歌詞みたいな、あれ?「君の瞳に恋してる」みたいな?
〇そうです。きみの世代ならわかってく
□ちょっとまて。
〇きみの目はまるで 全ての視線が注がれる広大さを
□待てって、読めてます? あのさ、今日が初対面なんですけど。
どこであたしと目が合ったのかな?
〇申しそびれてました、眼科の坂下です。
□眼科の方? どこで――
あのときの、検査の?
〇そうですよ、覚えてましたか? まさにあの時ぱっちりと、目が合いました。
□まさかの検査機越し、なんだけど?
〇じっと見つめられたとき、内心僕は居ても立ってもいら
□こちらからは、そちらの目は見えなかったと思うけど?