目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

第52話 韓国学園とチョーコー、血の同盟 その9

下田は、慌てて三鷹駅に走る。


「ちっ。もう見つかっちまったか」


キムは、頭を掻いた。


「どうします・・・・・・。逃げません??」


岸本が慌てながら提案した。


「この辺の地理はよく知ってる。俺なら奴らを撒けるぞ」


ハンが、下田がいた方向とは逆の方に体を向けて言った。


ドドドドド!


ハンと岸本が逃げようとしている時。

少し離れた場所から、地響きが聞こえてきた。

明らかに、自分たち3人よりも多い数。

10人近くはいるであろう人間たちが、こちらに走って向かってきてる地響きである。


「こっちだ!」

「キム!韓学!覚悟しろや!」


怒号も地響きと共に聞こえてきた。

完全にやる気満々である。


「ハン、岸本!」


逃げようとする2人に大声をあげるキム。


「今逃げると、蛇腹から永遠に逃げ続ける事になるぞ」


続けてキムは言う。


「俺たちがわざわざこんな喧嘩してる理由はなんだ?」

「いたぞ!あれだ!」


10人近い士官生の群れが、キム達3人組を視認。

一目散にこちらめがけて突撃してきた。


「後輩たちに、俺たちの様な差別を味わわさせたくねーからだ!」


キムはそう言うと、10人近い士官生の群れに突撃していった。


「ちっ!頭おかしいんじゃねえか!てめー!」


ハンは、キムの無茶な行動にまたも毒づきながら、後を追うように士官生の群れに同じく突撃していった。


「う・・・・・・、うおー!」


突撃するその2人を震えながら見ていた岸本も、持っているバックを捨て、雄たけびをあげながら士官生に突撃した。


この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?