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第45話 韓国学園とチョーコー、血の同盟 その2

韓国学園 校内


「これどっちが勝ったんだ?」

「士官側は大学生が主力だったそうだ」

「チョンコーが押してたらしいぞ。見てた知り合いが言ってた」


クラスの中で数人が、「チョーコーvs国士館」の話題を話していた。

ちなみに、在日同士でお互いを呼びあうとき、チョンコーなどと言ったりする。

黒人がお互いを「ニガー」と呼んで挨拶するみたいな感覚である。

話はそれたが、それに聞き耳を立てる1人のリーゼント頭がいた。


ハン・シュウイチ。

香山三兄弟には及ばないが、腕っぷしが強い男として、都内でもそこそこ知られている男である。

一匹狼タイプで、よく山手線を1人で練り歩いて、日本人の不良学生がいたら喧嘩を売って歩いていた。



夕方 中央線 新宿駅ホーム


「きしちゃん!」

「え?あ・・・・・・青木?」


ハン・シュウイチこと青木秀一は、三鷹の小学校時代の同級生・岸本と偶然新宿駅の中央線ホームでバッタリ会い、声をかけた。

その時、ちょうど高尾行きの中央線の電車が新宿に到着した。


「韓国学園行ってるんだっけ?」

「ああ、親がどうしてもっていうからな」


電車のドアが開く。

電車の中に入っていく2人。


「ぎゃはははは」


その車両に、ハンと同じくリーゼントヘアーの3人組の不良が座席に座りながら、大声で笑い声をあげていた。


(げ、クズどもかよ・・・・・・)


岸本は、まずい車両に乗ってしまったと後悔。

別の車両に移った方がいいなと、青木に提案しようとした時。

ハン(青木)は、その3人の前にズカズカ歩いて行った。




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