気がついたら又ベッドに横たわっていた。違うことはベッドサイドに男の人がいたのだ。
私は声をかけずにずっと彼を見つめていた。
「目が覚めたのか、気分はどうだ!」
気分?悪いに決まっている。
「悪いに決まっています。だってあのダリアと言う女性が私を殺そうとしたのですよ!」
怒りで躰を起きそうとしたとき又頭痛がした。
「貴方は誰なのでしょうか?私は何故こんな豪華な部屋にいるのでしょうか?ダリアと言う女性は私をイーリスと呼んでいました。」
それに殺されそうになったわ。
「それでーーーー私、ダリアに後頭部を捕まれて枕に顔を押し付けられたのですよ。」
「ダリアがイーリスを殺そうとしたーーーーだと。」
私を助けてくれた男性は後ろに控えていた美老人確かセバスチャンに声をかけた。
「アランに伝えよ、ダリアの両手を落とせ。そして西の監獄に送れ死ぬまで地獄を味合わせろ!」
美老人事セバスチャンにいい、頷き一礼してその場を後にした。
「待って下さい!両手を切断って酷く無いですか監獄って、せめて修道院じゃあ無いんですか?」
「馬鹿な!私の妻であるイーリスを殺そうとしたんだぞ!」死ぬまで生き地獄を味合わせる!とすごく怒って聞く耳をもたないわ。
「あの、怒っているところすみませんが私イーリスと言う方じゃ無いのです。」
「君は私の妻のイーリスだ。イーリス・マグノリアだマグノリア公爵夫人だ!」
マグノリア公爵夫人?私が?
私は日本人で香と言う名でーーーーあれっ、なんだっけ思い出せないわ。
どうしようーーーー私訳が分からないわ。
「申し訳ありません、私には理解が追いつきません。」
「そうか、無理もないイーリスは王宮の夜会で口論になった侯爵令嬢に階段から突き落とされたのだ。」
「口論何故?ーーーーでしょうか?」
「階段から落下して頭を強く打ち付けた、助かったのが不思議な位だ!件の侯爵令嬢は王宮の地下の牢獄に監禁している。公爵夫人を殺害未遂を起こしたのだ、爵位剥奪領地・財産没収している。ノアール侯爵家は平民に落として国外追放にした。当然の報いだ!」ゲオルクはダリアに続いてノアール侯爵令嬢一家も爵位剥奪・領地・財産没収して国外追放にしてしまった。
「どうしてーーーー、ダリアが言っていたわ私は公爵であるゲオルク様に愛されていなかったとーーーー。」
その言葉を聞いてゲオルクは焦る「違う、確かに世間では君はイーリスは悪役令嬢だと噂されている。ーーーーが私にとっては天使で女神なのだからーーーー。」
天使で女神?ーーーーどう言うことなの?
「ゲオルク様にとって私のことは嫌いでは無いのですか?」
「ええ、嫌いではありません。イーリス貴方を心から愛しています。ーーーー逆にイーリスの方が私を嫌っていました。」
「イーリスさんが貴方をーーーー。」
「イーリスは貴方です。記憶が無くても私は貴方を愛しています。」
イーリスさんは何故ゲオルク様を嫌っていたのかしら?
「聞いても宜しいでしょうか、イーリスさんーーーーいえ私は何故ゲオルク様を嫌っていたのでしょうか?」
「私が強引にイーリスと結婚したからです。ーーーーイーリスは悪役令嬢でも、悪妻でもありません。ーーーーイーリスにそんな噂を立てたのが貴方の義母と義姉なのですからーーーー」
「私が悪役令嬢で悪妻なのですか?」