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第5話 嵐の前の静けさ

2023年2月5日 日曜日 第2週目


 今日は一日家で勉強をすることにした。

 昨日のことがあって簡単に集中することはできなかったけど、受験があるのであんまりうかうかしてはいられない。

 携帯の電源を切って机に向かうとそこから夕方までずっと過去問を回した。




「優気。そろそろご飯よ」


 一階から母さんの呼ぶ声が聞こえた。

 俺は、数学の参考書にひと段落区切りをつけてからリビングへと向かった。

 今日の夕食はカレーのようだ。

 母さんが全員分のカレーを装うと、ニヤニヤとしながら話を始めた。


「それで、桜ちゃんとは最近どうなの?」

「何もない‼」


 面倒な人(母さん)が面倒な話を始めた…。

 俺は話を聞いて即座に否定をした。


「桜とは誰だ!」


 さらに面倒な人その2(父さん)が加わった。


「優気の好きな子よね!」

「そうなのか‼」

「違う!俺は、誰かと恋愛はしない‼」

「まあ、優気はモテないしねー」

「余計なお世話だ‼」

「優気。俺は、学生結婚は認めないぞ‼」

「話が早すぎる‼」


 2人とも何を言っているのか…。

 結局、終始落ち着いてカレーを食べることはできなかった。


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