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第60話 シエルからの助言

 ユーザニア大聖堂でのお祈りも無事に終わり、ミネバ様の入学試験が終わるまでの間を過ごす宿を見つけて、宿に併設された食堂で食事を済ませたあとは、部屋備え付けのお風呂で湯浴みして就寝する。


 就寝して暫くすると、智識の女神シエル様からのコンタクトがあったの。


「アリスさん、こんばんは。お休み中のところごめんなさいね、少しあなたのことで話があるの、時間をもらっても良いかしら?」

「シエル様、こんばんは。時間は大丈夫ですよ。それで私のことで話したいとは何でしょうか?」

「私達への祈りの後に、教会に偶然居合わせた大司教の〘神聖鑑定〙により授けた加護と愛し子であることを看破されたでしょ?」

「はい、大司教より〚偽装〛で称号を確認出来ないようにするに勧められました。今は〚偽装〛で称号を確認は無理かと」

「常に〚偽装〛をかけ続けるのは大変でしょう? なので称号を明らかにしてみてはどうですか?」


 シエル様から、七神女神様達から授かった加護と、七神女神の愛し子を明らかにすることを勧められた。加護を1つ持ってるだけでも大騒ぎになるのに、全てを明らかにしたらどんな状況になるか不安を感じる。


「シエル様、流石に種族や加護などが表沙汰になると大騒ぎなるかと思うのですが……」

「そのままなら大変なことになりますが、アリスさんには〘拒絶〙があるじゃないですか。〘拒絶〙を使ってアリスさんの真実を知った者は、その事を内容口外することを拒絶するのです。そうすれば真実を隠す必要がなくなりすよ」

「なるほど、世界へ向けて私の真実を口外することを拒絶するんですね! 判りましたやってみますね」

「はい、アリスさんに不可能はないと思うので、必ず上手くいくと思いますよ。そのことを伝えたかっただけなので、私はこれで失礼しますね」

「シエル様、助言を頂き感謝します」

「ふふっ、あなたの活躍を期待してますね」


 シエル様とのコンタクトを終えた後は、深い眠りについて翌朝を迎えたの。


 起きてからは、シエル様から助言の通りに〘拒絶〙を発動させることにした。


「私のステータスを知った者は、その全てを口外することを〚拒絶〛する!」


 これで、私の真実を知っても口にすることが出来ないはずだね。ユーザニア大聖堂で大司教に会う機会があったら、そのことを伝えて大丈夫か確認しないとね。


 拒絶をした後は、3人で朝食を取ってから市内観光と、本拠地へ転移する為の物件を探すことにしたの。冒険活動をするならポロ街よりもユーザニア市の方が充実してるようなので、ユーザニア市では少し大きめの物件を探すことにした。


 不動産屋へ訪れて、物件を探してもらうとユーザニア市の中心にある貴族エリアの近くに、中規模商会の会長が使っていた家が空いていたので、どんな物件なのか見学することにした。物件の広さは40,000㎡位で、前庭があって全部で15部屋ある大きな物件だった。門から屋敷まで綺麗な石畳の通路があって、両サイドは綺麗な芝生が広がっていた。屋敷の後ろは大きな池があり高級な仕様だったけど、お金には全く困ってないので即決で購入することを決める。


 リフォームは全て自分で出来るので、このまま即入居することにしたの。


「これは大きな屋敷ですね。私達では手入れが行き届かないので、メイドが必要があると思います」


 ゼシカが私達では維持できないので、メイドを雇うことを提案してきたの。私は自由気ままに過ごしたいので、メイドに管理してもらう事に賛成した。


「うん、メイドを雇うのは確かにいいねぇ~」

「では明日は、奴隷商へ出向いてメイドを探しに行きましょうか? 雇うよりも奴隷を購入して主従契約か奴隷契約をする方が安心できると思いますよ?」

「そうなの? 雇うのかと思ったよ」

「アリス様は全てにおいて規格外なので、秘密保持のために雇うよりも購入するの方が良いと思います」

「ゼシカがそう言うのなそうするね」


 明日はメイドに適した奴隷を探す為に奴隷商へ行くことを決めると『カァーン! カァーン!』と警鐘が鳴る音がユーザニア市内に鳴り響いたのだった。

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