七神女神様たちへの祈りを済ませると、大司教から現人神かと話しかけられたので、全力で否定をしたけど神聖鑑定をされ、現人神ではないと判ってもらえたけど、七神女神の愛し子のことを知られてしまった。
神聖鑑定恐るべし……
このままでは面倒なことになりそうなので、拒絶を使って全てを無かったことにしようかと思ったんだけど、大司教以外にも協会関係者に神聖鑑定を持ってる人が居れば、私のことは結局は知れ渡ってしまうと思い、違う方法で広まらないように考えたの。
「私は縁あって七神女神様達から加護を授かりましたが、現人神ではありません。七神女神様たちからは、自由気ままに過ごすようにと言われてるので、私の存在を世に知らしめて騒ぎにして欲しくないの。教会の上層部へ報告するのは構わないけど、教会から私への接触は一切しないと誓ってもらえないかな?」
「七神女神様の愛し子であるアリス様からの頼みです。教会上層部へ伝えると騒ぎになると思うので、私はこのことを一切口外しませんので安心ください」
「そう、私は大司教様を信じますね」
「アリス様は〚偽装〛をお持ちなら称号は隠された方が良いと思います。大司教クラスなら神聖鑑定を持ってますので確認できますから」
「うん、判ったよ。ありがとう!」
大司教に言われた通りに、七神女神様から頂いた加護と愛し子のことは〚偽装〛で隠しておいた。これで私の加護と愛し子のことで騒ぎが起こることは防げるのかな?
「しかし、七神女神様の全てから加護を授かるとは……現人神様で間違いないと思いましたが、七神女神様の愛し子とはどういう存在なのでしょうか?」
「特に何もないんだよ? アネモネ様が私のことを気に入って、他の女神達が私に興味を持ったくらい? そんな縁で七神女神様全員から加護を授かると同時に、愛し子になっちゃったんだよね」
「物心が付いた頃より七神女神様を信仰してますが、加護を授かることはありませんでした。アリス様は余程のことを成し遂げられるのでしょうね」
「そんな大袈裟な者じゃないよ? 思ったままに生きて行くだけだからね?」
「自然に過ごされる中で世界を安寧へ導かれるのでしょう。何かございましたら、このフランシスコに何なり申し伝えください」
「うん、また七神女神様へ祈りを捧げに来るので、その時は世間話でもさせてもらうね」
「心よりお待ちしております」
「うん、じゃあねぇ〜」
大きな騒ぎにならないように、大司教フランシスコと約束を交わすことが出来たので、ユーザニア大聖堂を後にしたの。
§フランシスコの想い§
アリス様は間違いなく現人神様だ。
私は七神女神様への信仰を捧げながら、現人神アリス様への信仰を捧げると心に決めた。アリス様の動向を調べて、周りの者が失礼を起こさないように注視しなければ……。
まさか、現人神様に巡り会えるとは……、加護を授かることは出来なかったが、それ以上に価値のあるお方に出会えた。人生の全てを信仰に捧げてきた甲斐があったと、私は喜びに震えたのだった。