§フランシスコ視点§
私は、ユーザニア大聖堂で大司教を務めるフランシスコ.ザヒール。普段は執務室で日常業務を行っているのだが、この日はなぜか祭壇へと足を運びたくなった。祭壇で七神女神様へ祈りを捧げ執務室へ戻ろうすると、1人の少女が2人の従者を連れて祭壇へとやって来た。
そして、少女が七神女神様へ祈りを捧げたその時、少女の身体が金色に輝き出すと同時に、七神女神様の像は虹色に輝いたのだ……。
過去に聖女様が七神女神様へ同じ様に祈りを捧げて、金色に輝く現象が起きたとは聞いたことがあるが、七神女神様の像まで輝いたという現象は、これまで聞いたことがない。
私はこの少女が聖女様を超える存在であると考えた。つまりこの少女は七神女神様がこの世界へ遣わされた現人神様なのだと確信した。
祈りを済ませて祭壇を離れて行こうとする現人神様へお声掛けをすると、不思議そうな顔をされながら私の質問にお応えになった。
「あの、貴方様は七神女神様から下界へ神命を授けられた現人神様なのでしょうか?」
「えっと、現人神じゃないですよ? 祭壇でお祈りを捧げていたら、たまたま七神女神様たちから7つの加護を授かっただけの、通りすがりのごく普通の女の子ですよ?」
「なっ、7つの加護ですと! 複数の加護を授かるなど聞いたことがない……。やはりあなた様は現人神様で間違いありません!」
「いや、現人神なんて、そんな立派な者じゃありませんからね?」
少女は頭を『ブンブン』と横に振って現人神ではないと全力で否定されたので、私は少女を神聖鑑定して確認することにした。
「申し訳ございませんが、あなた様を確認させて頂きます。神聖鑑定!」
【名前】アリス.フェリシア 7歳
【種族】光妖精族 Lv43
【職業】七神女神の愛し子
【称号】命の女神アネモネの加護
【称号】創造の女神ヴェガの加護
【称号】魔導の女神アーニャの加護
【称号】豊穣の女神セーラの加護
【称号】智識の女神シエルの加護
【称号】戦闘の女神ローゼの加護
【称号】美の女神エルメスの加護
【称号】光樹の主
【称号】剣神
【HP】450
【MP】∞
【筋力】450
【防御】350
【魔力】∞
【敏捷】550
【知力】∞
【運気】200
〚拒絶〛〚光纏〛〚天眼〛〚天才〛
〚万物創成〛〚
〚転移魔法〛〚空間魔法〛
〚時限魔法〛〚複合魔法〛
〚雷魔法〛〚光魔法〛〚全属性魔法〛
〚体術〛〚双剣術〛〚付与術〛
〚自己強化〛〚生活魔法〛
〚偽装〛〚隠蔽〛
「ほっ、本当に七神女神様達から7つの加護を……」
「それは、たまたま頂いたもので……」
「しかも!?七神女神様の愛し子であられるのか!」
「一方的に愛されちゃって……」
「やはり、あなた様は間違いなく現人神様なのですね!」
「いや……そんな立派な者ではないので……」
何を言っても全力で否定されるのだが、隣に控えた2人の従者と思われる少女は、満面の笑顔をしながら『ウンウン』と頷きながら応えていた。
「アリス様は現人神様で間違いありません!私達はアリス様が起こされた神の奇跡を、何度も目の当たりにしてますから!」
「ちょっ、2人は口を出さないの!とにかく、私は現人神じゃありませんからね〜」
その後はアリス様から詳しい説明を聞いた。確かに現人神ではなかったが、縁あって七神女神様たちから加護を授かったことと、七神女神様達から自由気ままに、この世界で過ごすようにと命を頂いたので、騒ぎにならないよう秘密にして欲しいと言われた。
恐らく、七神女神様から密命を授かってると思うのだが、アリス様の存在が明らかになれば世界中が注目してしまう。そうなれば密命を果たせないので、私の心に留めておくと誓ったのだ。