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第44話 アネモネ降臨

 この日はベッドで横になると、直ぐに寝付くことが出できたんだけど、どこからか声が聞こえてきた。


『アリスさん、こんばんは〜!』

「う~ん、こんばんはって、どちら様?」

『あれれぇ〜、私のことをお忘れですか? アネモネなんですけど……(クスン)』


 なんと、私をこの世界へ招いてくれた、アネモネ様が降臨されていたの。


「ア、アネモネ様ぁあああ?」

『やっと私のことを思い出してくれたんですね……(クスン)』

「お久しぶりです! えっ……でもここは私の寝室だったはず。なぜこんな所へ……まさか……私ってまた死んだんですか?」


 前にアネモネ様に会った時は、死んだ時だったので今回もそうなのかと思って確認した。


『え〜と、アリスさんは死んでませんよ。用事があったので神界より降りてきたんです』

「神界から降臨ですか、流石は女神様だスケールが半端ないですね……」

『アリスさんの活躍は神界から見届けてますからね。本当に素晴らしいご活躍で、存分に楽しませて貰ってますよ〜』

「それは……ありがとうございます」

『あの【妖精の鞄フェアリーポーチ】と【妖精の天幕フェアリーテント】は素晴らしいアイテムですね。あれは神具認定アイテムですよ! 女神以外の存在で神具を創成したのは、アリスさんが初めてのことなんですよ』


 私が作った2つのアイテムは神具と呼ばれる物に当たるらしい。これは完全にやらかし案件だよね?


「それって、女神様への冒涜とかにはならないのですか?」


 勝手に神具を作ったことで、女神様を怒らせてないか心配になったので確認しておく。


『全く問題ないですよ。私の同僚である女神ヴェガさんが、アリスさんに加護を授けたいとか言ってるくらいですから』


 ここに来て、アネモネ様とは別の女神様の名前が出てきた。なんかヤバイ展開なんじゃないの? なんて思ってしまう。


「……それは……大変なことでは?」

『ヴェガさんは【創造の女神】なので、アリスさんの創造活動にとても興味を持ったのでしょうね。この世界に招いた私も鼻が高いです』

「その加護は授かる方が良いのですかね?」

『せっかく貰えるんだから、貰っておけば良いかと思いますよ』

「では、ヴェガ様に機会があれば、加護を授かりたいとお伝え下さい」

『加護については七神女神大聖堂で、女神像へ祈りを捧げれば、ヴェガさんと繋がって加護を授けられますよ』

「確か、ユーザニア市に七神女神大聖堂があったと思うので、そこへ着いたら女神像へ祈りを捧げたいと思います」

『ええそうしてください。これからもアリスさんの活躍に期待しながら神界から見守ってますからね、ではお休みなさい』

「神託をありがとうございました」


 まさか……アネモネ様からのコンタクトがあるとは……寝てるはずなのに思いきり疲れちゃって『ヘトヘト』になっちゃったよ……。


 これはできるだけ早くユーザニア市に行って、七神女神大聖堂へ向かわないと駄目ってことだよね?


 しかし、この世界には七神も女神様が居られるんだね。これからは七神女神様関連のイベントが増えるのかな?

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