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第43話 神の領域

 私は並列思考セラフィムにアドバイスをする。


『あのね、時間を経過を止めることを〘天才〙に理解させれないかな? 時を操作する〘時限魔法〙って言えば良いのかな?』

『それは可能だと思いますが、〘空間魔法〙で拡張した鞄へ魔法を重ねてかけることはできませんよ?』

『うん、だから2つの魔法を同時に発動させることを〘天才〙に理解させて欲しいの。2つの魔法を発動と同時に重ねる感じの〘複合魔法〙って言えば理解しやすいかな?』

『なるほど! 可能だと思います。アリス様の発想力は私を遥かに超えておられますね』

『あははっ、褒め過ぎだよ。そこまでできたら後は簡単だよ! 〘空間魔法〙と〘時限魔法〙を〘複合魔法〙で発動させれば、夢のような鞄ができからね』

『アリス様には脱帽です。この理論を使えば野営用のテントを拡張して、結界を張ることも可能になりますね』

『じゃあ、このまま待ってるから〘天才〙に理解させてみて』

『かしこまりました』


 私は並列思考セラフィムから返事が来るのを待っていると、待望の報告を受けたの。


『アリス様、〘天才〙がアリス様の言われたことを全てを理解して〘空間魔法〙〘時限魔法〙〘複合魔法〙〘結界魔法〙4つのスキルを習得することができました』

『お疲れ様! それじゃあ、パパっと鞄とテント作っちゃおうか!』


 私は鞄を作る素材を用意して〘万物創成〙で鞄を作成した後に、〘空間魔法〙で鞄を中を無限の空間に〘時限魔法〙で鞄内の時間の経過停止を〘複合魔法〙で同時に発動させて鞄に魔法をかけることに成功して【妖精の鞄フェアリーポーチ】を3つ作りあげた。


 次に〘万物創成〙でテントを作ってから、〘空間魔法〙でテント内を200㎡位の空間に拡張と〘結界魔法〙で魔物を近付けない強力な結界を〘複合魔法〙で同時に発動させてテントに魔法をかけて【妖精の天幕フェアリーテント】を作ったの。


 この短期間で〘天才〙が無双の如く活躍してくれたことで、貴重アイテムを2つも作ることができた。この2つのアイテムがあれば、私達の冒険者生活は、間違いなく快適になるはずだよね!


 そして翌朝になり、私はゼシカとアナに【妖精の鞄フェアリーポーチ】と【妖精の天幕フェアリーテント】を見せて、その機能を説明をしてあげた。


「おはよう♪あれから2つのアイテムを作ったから説明するね!この鞄は容量は無限になってて、鞄に保管してる間は時間経過しないからね。だから作りたての食事を入れちゃえば、いつでも『ホカホカ』のご飯を食べれるんだよ♪次にこのテントはね、入ると【拒絶の森】の拠点くらいの広さがあるんだよ。更にテントの周囲50mは結界が張られてるから、魔物が近付けないからゆっくり寝れるの♪」


 作りあげた2つのアイテムを説明し終えると、ゼシカとアナは一晩で2つのアイテムを作った事に驚いてたの。


「「えっ!アリス様?」」

「あれから少し頑張ってみたらさ、簡単に作れちゃたのよ♪(ピース)」

「「アリス様は創造神様だったのですか?」」

「神様な訳ないじゃない!普通の光妖精族ライトニングフェアリーだよ?」

「「普通って……ゴニョゴニョ……」」


 2人が私に聞こえない小さな声で話し合ってるようだけど、私は気にせず妖精の鞄フェアリーポーチを1つずつ渡す。


「はい、ある物は有効に使っちゃおうね♪」

「し、神具を私達に1つずつ……」


 うん?2人は神具と言いながら、妖精の鞄フェアリーポーチを手に持ち絶句して頷くことしか出来なかった。


§アネモネ視点§


 あらあら……アリスさんったら、またとんでもない物を作っちゃいましたね。


 この世に存在しない機能の鞄に天幕ですか……これまでの転生者とは全く違うと思ってましたが、彼女の存在は【メルト】へ桁違いの変化をもたらすことになりそうですね。


 今晩にでも少しお話をしましょうか♪

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