私達が快適な冒険生活を送るための話合いをしてから1週間が過ぎたの。
私は、
私も全てを任せっ放しにするのではなく、ちょっと閃いたことがあれば、その都度内容を伝えるようにしていた。
冒険生活の向上問題は、基本的に
3人でダンジョンを攻略するにしても、パーティーのパワーバランスが悪ければ、ゼシカとアナの命が危機に晒されてしまうからね。
私は主として、2人を安全を絶対に守ってあげる義務があるから、心を鬼にして厳しい成長プランを実行したの。
前にゼシカを育成していた頃と同じように、アナにも【拒絶の森】で魔物の討伐に奮闘してもらってるの。ステータスを効率的に伸ばすには、やはり実戦に勝るものはないないからね。ただ、以前にも言ったけど戦闘に参加せず、経験値だけを得てレベルアップをしても、ステータスだけ伸びて中身が『スカスカ』になるだけだから。
これは、屈強な戦闘奴隷や高ランクの冒険者を雇う、富裕層や貴族連中に多くみられて、レベルだけは高いんだけど雑魚なんだよね。
なので、私は最低限のサポートをするのみ。基本的にはアナとゼシカの2人で戦わせて、初見や強い魔物が現れた時だけ、私が手本や対処法を見せて学ばせる。
この日も、日が傾く頃までかなりの数の魔物を討伐して、2人が『ヘトヘト』になったところで強化訓練を終わることにした。
「「はぁ、はぁっ……」」
「2人ともお疲れ様〜!」
「アリス様にお願いがあります……」
疲れて息が上がりながらも、ゼシカが私に声をかけてくる。疲れ果てたゼシカが願うことはたった一つだ。
「ゼシカのお願いってお肉でしょ?」
「流石はアリス様!」
「ちょっと待っててね。ミノタウロスを狩ってくるよ」
「はい、お任せください! 行ってらっしゃいませ!」
軽くミノタウロスを狩って戻ってきたところで【拒絶の森】の拠点へと戻り、ゼシカ待望のミノタウロスを使ったら肉のフルコースを堪能してから、3人でお風呂に入って汗を流した後は、サロンでまったり寛いだあと、それぞれの部屋へと戻ったの。
部屋に戻ってベットに腰を下ろしたタイミングで
『アリス様、お時間よろしいですか?』
『うん、いいよ』
『大量の荷物を運ぶために〘空間魔法〙で鞄の中を拡張する理論ができました。しかし、鞄の中に食料を入れても、時間の経過で劣化してしまいます』
『あぁ、劣化もだけど、温かい物も冷えちゃうってことだよね?』
『そうなのです』
空間魔法で拡張はできても、時間が経過すれば劣化すると聞いて『ハッ』と閃くと、その内容を