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第17話 1歳を迎える

 更に月日が経過して私は1歳になった。


 未だに独りボッチでの生活なんだけど、〘並列思考〙さんとコミュニケーションが取れてるおかげで、寂しさは全く感じてないんだよね。


『〘並列思考〙さん、いつもありがとうね!』

『いいえ、当然の事をしてるだけです。なんなりとお申し付けください』


 あれから、私は生活拠点から行動範囲を徐々に広げながらも、狩猟と自己鍛錬を兼ねて周辺の探索と、様々な物の解析鑑定を怠らずに続けたの。その結果、私のステータスとスキルは着実に成長を遂げていた。更に森の中では色々な素材を見つけることができて、見つけた素材を〘万物創成〙と〘天才〙をリンクさせて、色々な物を作りだして快適な生活を過ごしている。


 素材があればなんでも思うままに作れるって、本当に便利なんだよね!


 その中でも、鉱石類をたくさん見つてことで、私の装備類が飛躍的に向上して身の守りが堅くなったの。


 そして、色々と作った中でも特に嬉しかったのは、鏡を作れたことになるかな。これまで自分の容姿に付いては、黒髪をした幼女で白い肌だということくらいしか判らなかったからね。鏡に映った私の容姿なんだけど、これは予想を遥かに超える可愛いさだったの! ぱっちりとした大きな目で、瞳は右眼が黒色、左眼は金色のオッドアイだった。瞳の色が違うことを不思議に思っていると、〘並列思考〙さんがその理由を教えてくれたの。


『アリス様の両眼には〘天眼〙の影響が出ています。右の瞳は〘魔眼〙の影響が出て黒色に、左の瞳は〘聖眼〙の影響が出て金色になったようです』

『魔眼と聖眼の影響? まぁ、黒の瞳は良いとして、金色の瞳って珍しいから悪目立ちしそうだね』


 そして顔立ちなんだけど、これは美人の条件と言われている黄金比率『1︰1.168』の顔で、パーツも左右対称になっていて、将来の私はどんな美人になるのか楽しみで仕方ないだよ!


 願いが届くか判らないけど、身長やスタイルなどの希望を、女神アネモネ様に願ってみる事にした。


「アネモネ様、私が大人になった時の身長は170cmで、バストはCカップくらいの美乳で、脚長8頭身の絶世の美女にして欲しいです。どうかよろしくお願いします」


§アネモネ視点§

 アリスさんの願いは了承しましたよ。


 もう暫くすれば、アリスさんに女神加護を授ける事ができるので、私達と直接コミュニケーションを取れるの様になるのが楽しみです。


 まぁ、その時は他の子達も黙ってないんでしょうけどね?

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