新たに獲得したスキル〘拒絶〙を〘天眼〙で鑑定してみる事にした。
〘拒絶〙メルト創世期に創造神により作られた
マジなの? これって不死をゲットしたって事になるんだよね? なんて考えたら〘並列思考〙さんが説明してくれた。
『アリス様、仮説ではありますがアリス様に死が訪れたとしても、魂か帰依する前に私がアリス様に代わって〘拒絶〙を唱えれば、死を〘拒絶〙することが可能となります。更に致死攻撃が来ると予測さえ出来れば、致死攻撃を〘拒絶〙する事ができますので、アリス様は事実上不死となられました』
流石は神話級スキルだね……。唯一スキルよりも遥に凄いスキルじゃない? 生まれたばかりなのに不死を手に入れちゃったよ。
あっ……、不老が付いてなくて良かった。0歳児のまま全く成長しなかったら、色々と辛いものがあるもんね。
しかし、私のスキル運ってどうなってるんだろう? 前世の世界に『運も実力のうち』って言葉があったから、その辺りは余り気にしなくても良いのかな?
まぁ、スキルに恵まれたからって、奢らずにしっかりと鍛錬に励んで頑張ろうと思う。
神話級スキルを獲得したことで不死になったので、命の危機はほぼ無くなった。だからと言って痛いのは嫌だけど、探索範囲を広げて積極的に色々な魔物を討伐して、せっかくの異世界転生ライフを満喫しないとね!
『〘並列思考〙さん、快適な異世界転生ライフを楽しむ為のサポートをよろしく頼むわね』
『アリス様、私はウッカリ女神と違って絶対にミスをしないのでご安心下さい』
それからは、〘並列思考〙さんの手厚いサポートを受けて、光樹を拠点に拒絶の森を探索しながら鍛錬をしてレベルアップをしたの。
§アネモネ達の視点§
◯◯◯◯「神話級スキルって何なの?」
◯◯◯◯「メルト創成期なんて私にも判らないわ」
◯◯◯◯「あのスキルはアイツが作ったのかな?」
◯◯◯◯「アイツが〘拒絶〙を作るかな?」
◯◯◯◯「昔は普通だったはずよ? 自分が暴走した時の為に〘拒絶〙を作っていてもおかしく無いと思うよ」
◯◯◯◯「私達が暴走したらあの子が止めてくれると思えば良くない?」
アネモネ「……そうね。じゃあ解散ね。バイバイ〜」
(あのことは誰にも言えない……そうだよね? サツキさん)