小鳥の
「んっ!」
目は覚めたんだけど、硬いベッドで寝ていたせいで目覚めはかなり悪い……、やはり早急にマットレスや布団を用意したいね。
目覚めが良くても悪くてもお腹は減るので、昨日の残り物を朝食にして食べたあと、今日は何をしようかと考えていると、〘並列思考〙さんからの提案があったの。
提案は2つでこんな感じの内容だった。
1.食料を確保する為に角兎を狩猟する。
2.狩猟した角兎の
私が寝てる間に翌日の予定を考えてくれていたみたい。〘並列思考〙さんって、マジで有能過ぎて本当に助かるよね。
この2つの事をすれば飢える事も無いし、柔らかなベッドで心地よい眠りにもつけるから、〘並列思考〙さんの提案通りに行動する事にしたの。
そんな訳で、私は大樹周辺を探索しながら角兎を探し始める。角兎の気配なんかを感じる事が出来れば楽なんだけどな? なんて考えていると〘並列思考〙さんがアドバイスをしてくれた。
『アリス様、ただ探索するのではなく、周囲を気にしながら探索してみてください。角兎が現れる時に、何か感じる事が出来るかも知れませんよ』
私はアドバイス通りに周囲を気にしながら探索をしてみると、『ガサガサッ』と草が揺れると『ゾワッ』とする感覚が脳裏を過ぎったの。
すると、草むらから角兎が飛び出してきたので、私はスキル【体術】で角兎の動きを見切って躱してから〚
「やったー! 簡単に倒せた!」
簡単に倒せたことを喜んでいると、〘並列思考〙さんから嬉しい報告が届いたの。
『アリス様、角兎が現れる瞬間に何かを感じた感覚を〘天才〙が理解したことでスキル【気配感知】を習得しましたよ。おめでとうございます』
流石は〘天才〙さんだ! こんなに簡単にスキルを習得するなんて最高だ。それ以降は魔物の気配に気づくことで、不意打ちを受けることはなくなり狩猟が捗ったの。
森を歩きながら【気配感知】で角兎を見つけて、〚
『アリス様、レベルが2に上がりステータスが上昇しました。おめでとうございます』
「ありがとう」
私は早速ステータスを確認する事にした。
「ステータスオープン!」
【アリス.フェリシア 0歳】
【種族】
【職業】妖精術師
【HP】10→13
【MP】20→26
【筋力】20→22
【防御】20→22
【魔力】50→56
【敏捷】20→24
【知力】50→55
【運気】20→22
うん、ちゃんとステータスが上昇してた。
その後も角兎の狩猟を続け5匹狩ったところで、この日の狩猟を終了して拠点へと戻った。
私は石のナイフで角兎を捌いてから、兎肉を串しに刺して串焼きを作って食べた。残った兎肉は干し肉にして保存食にしておいたり、剥いだ角兎の毛皮は〘万物創成〙で柔らかな毛布を作ったの。これで快適な睡眠を取ることができるよ♪
うん、徐々に生活環境が整ってきた気がするなぁ〜! この調子で頑張ろう〜