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第13話 レベルアップ

 小鳥のさえずりが聞こえたので目が覚める。


「んっ!」


 目は覚めたんだけど、硬いベッドで寝ていたせいで目覚めはかなり悪い……、やはり早急にマットレスや布団を用意したいね。


 目覚めが良くても悪くてもお腹は減るので、昨日の残り物を朝食にして食べたあと、今日は何をしようかと考えていると、〘並列思考〙さんからの提案があったの。


 提案は2つでこんな感じの内容だった。


 1.食料を確保する為に角兎を狩猟する。

 2.狩猟した角兎の毛皮けがわを剥ぎ取って毛布もうふを作る。


 私が寝てる間に翌日の予定を考えてくれていたみたい。〘並列思考〙さんって、マジで有能過ぎて本当に助かるよね。


 この2つの事をすれば飢える事も無いし、柔らかなベッドで心地よい眠りにもつけるから、〘並列思考〙さんの提案通りに行動する事にしたの。


 そんな訳で、私は大樹周辺を探索しながら角兎を探し始める。角兎の気配なんかを感じる事が出来れば楽なんだけどな? なんて考えていると〘並列思考〙さんがアドバイスをしてくれた。


『アリス様、ただ探索するのではなく、周囲を気にしながら探索してみてください。角兎が現れる時に、何か感じる事が出来るかも知れませんよ』


 私はアドバイス通りに周囲を気にしながら探索をしてみると、『ガサガサッ』と草が揺れると『ゾワッ』とする感覚が脳裏を過ぎったの。


 すると、草むらから角兎が飛び出してきたので、私はスキル【体術】で角兎の動きを見切って躱してから〚光弾シャインバレット〛で仕留めた。


「やったー! 簡単に倒せた!」


 簡単に倒せたことを喜んでいると、〘並列思考〙さんから嬉しい報告が届いたの。


『アリス様、角兎が現れる瞬間に何かを感じた感覚を〘天才〙が理解したことでスキル【気配感知】を習得しましたよ。おめでとうございます』


 流石は〘天才〙さんだ! こんなに簡単にスキルを習得するなんて最高だ。それ以降は魔物の気配に気づくことで、不意打ちを受けることはなくなり狩猟が捗ったの。


 森を歩きながら【気配感知】で角兎を見つけて、〚光弾シャインバレット〛で仕留めるという流れで、角兎を3匹目倒したところで〘並列思考〙さんからレベルアップの報告を受けた。


『アリス様、レベルが2に上がりステータスが上昇しました。おめでとうございます』

「ありがとう」


 私は早速ステータスを確認する事にした。


「ステータスオープン!」


【アリス.フェリシア 0歳】

【種族】光妖精族ライトニングフェアリー Lv2

【職業】妖精術師

【HP】10→13

【MP】20→26

【筋力】20→22

【防御】20→22

【魔力】50→56

【敏捷】20→24

【知力】50→55

【運気】20→22


 うん、ちゃんとステータスが上昇してた。


 その後も角兎の狩猟を続け5匹狩ったところで、この日の狩猟を終了して拠点へと戻った。


 私は石のナイフで角兎を捌いてから、兎肉を串しに刺して串焼きを作って食べた。残った兎肉は干し肉にして保存食にしておいたり、剥いだ角兎の毛皮は〘万物創成〙で柔らかな毛布を作ったの。これで快適な睡眠を取ることができるよ♪


 うん、徐々に生活環境が整ってきた気がするなぁ〜! この調子で頑張ろう〜

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