無事に右太腿の治療も終わったの。
次は、生活拠点となる住居の確保に取り組む事にした。幸いなことに私の周りには、たくさんの樹木が生えてるので、住居を作る素材には苦労しないかな? と考えるのではなく〘並列思考〙さんへ語り掛けるようなイメージをしてみた。すると予想通りに返事がくる。
『アリス様、素材となる樹木に触れてから、住居のイメージを頭に浮かべて住居創成と唱えて頂ければ、作成する事が可能ですよ』
取り敢えず寝るだけの部屋をイメージしてから、大きな樹木に触れて創成魔法を唱える。
「私の
そんな感じで創成魔法を唱えると、樹木が少しずつ形を変えていき、最終的に小さな私の
更に机や椅子にベットも欲しいので、住居内の木に触れて創成魔法を唱えていく。
「椅子創成。机創成。ベッド創成!」
私は『ポンポン』と家具を創生して、なんとなく部屋っぽくなったので、とりあえず住居の作成は取り敢えず終了することにした。
傷の治療と生活拠点を確保すると、お腹が減ってきたので〘並列思考〙さんと〘天才〙をリンクさせて、石でナイフ等の調理器具を作る。それから角兎を捌いて肉を串に刺してから、火魔法で炙って料理をして食べたけど、料理には調味料が必須なんだと痛感したのだった。
これからはこの住居を生活拠点にするの。
少しずつ生活環境の改善に取り組んで、楽しい異世界転生ライフを満喫したいものだね。
今後の最重要課題は、衣服というか下着が欲しいね。布団も早急に手に入れたいんだけど、欲しい素材って近場に都合よくあるのかな?
色々と考えたいんだけど、幼女な私は眠気に勝てずそのまま寝落ちしちゃった。
『アリス様がお休みの間に調べておきます。ごゆっくりとお休みくださいね』