第一試合は、洋と伸二は、温存された。啓太がチームを牽引した。
啓太のリードは見事でストレートしか投げられないピッチャーを完封勝利させた。
「ナイスリード!」
と初戦勝ちをチーム全体で喜んだ。
洋と伸二は正直、試合を観てなかった。
ずっと下半身に残る疼きに耐えていた。
洋は、樹里の体。伸二は、妙子の体を思い浮かべていた。
セックスがしたかった。
啓太は、麻衣子が心配だった。
麻衣子は、光にレイプされたのだ。
今日の試合は、マネージャー抜きだった。
麻衣子は、二回戦に現れたが、綺麗だった黒髪ではなく金髪にしてきた。
麻衣子は、相当なショックとダメージを受けたのだろう。
三試合目は、坊主にしてきた。
啓太は、密かに光を狙ってナイフで背後から刺した。出血多量で光は死んだ。啓太の犯行とは警察も分からずに迷宮入りとなった。
四試合目でやっと洋と伸二が先発出場した。
洋は、ストレートしか投げなかった。
伸二は、打撃好調だった。
三打数三安打の活躍だった。
そしてついに石黒豊と決勝戦で当たる。
この日の為に練習してきたのだ。
気合と気迫が違った。
豊は、決勝戦まで一人で投げ切ってきた。
今だに一点も取られてない。
しかし、妹の麻衣子の豹変ぶりに戸惑っていた。