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第63話 情事

罪悪感と背徳感の狭間で俺は揺れていた。裸で寝ているのは、幼稚な少女だった。確かに夜は女を感じたが今はまだ中学生の少女だ。俺はいつから変態になってしまったんだ。


「起きてたの?」


「一睡もしてない。」


不眠症気味なエースはいないだろう。


「わたし、初めて男に抱かれた。」


と樹里は、幼い顔で言う。


「どうだった?」


「濡れてたから全然痛くなかった。」


と樹里は自分自身でも意外とばかりに言う。


「おねいちゃんとも寝たの?」 


俺は、首を横に振った。


「そうなんだ~。安い男じゃないんだね。」 


「安いさ、中学生相手にセックスなんて。」


と俺は答えた。


「わたし、もう女だよ。」 


「あぁ、立派な大人の少女だ。」


意地悪と樹里は呟いた。


「俺を誘惑するために来たんじゃないだろ?」


「あの、ガードが固いおねいちゃんが一人でしてたから、電話しながら。いやらしいけど綺麗だった。」


そうか、たまに聞こえた吐息はオナニーしてたのか。想像してたら俺のアソコは大きくなっていた。


「明日の朝まで抱かせろ!」


と俺は樹里を再び抱いた。


「お前はメスだ!オスの汚らわしい臭いに誘われた動物だ!」


と樹里を抱きながら俺は罵倒した。


言葉でも体でも犯すオスだ俺は。


妙子を抱いた時の事を思い出していた。



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