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第56話 ヘルシス

さて?どうしよう?プロ野球か〜。今のところ全球団からありがたい事に声かけられてるからな〜と俺は、自宅の部屋で考えていた。地元の球団が良いかな!ぐちゃぐちゃにしていた名刺を整理してたら関東ヘルシスと書いてある名刺を見つけて直接電話してみた。


「あの、塩見洋ですけど。」


「おぉ~塩見君?とうしたの?」


相手は何故かビックリしている。


俺は、事情を話した。


「うちは、大歓迎だけど、ドラフト会議があるからな。」 


「大丈夫です。他の球団は諦めてるんで。ヘルシスさんだけ指名してくれたら。」 


と俺は、関東ヘルシスと密約を交わした。


百合に伝えると喜んでくれた。


俺は、次の日、学校側にメジャー挑戦すると嘘をついた。


そうするとマスコミは、塩見、メジャー挑戦と発表してくれた。


良し!これで百合も女優になってくれると俺は喜んだ。関東ヘルシスは、三年連続最下位をひた走っていた。最下位なんて俺にはピッタリだと思った。


ロードワーク中、麻衣子が


「メジャー挑戦なんて嘘でしょう?」 


と疑ってきた。


「マジだよ!石黒が行くからさ、俺も挑戦しようかと思ってさ。」


俺は、しどろもどろだった。


「カッコイイところ、白石百合に見せたいんでしょう?」


「良くお分かりで。」


麻衣子は、鋭い。


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