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その翌日、恭介は一人で登校していた。頭に浮かぶのは、佳奈との会話ばかりだった。
『「ああもう、この人だ!」ってビビッときて。背中にピカッと電気が走って。で、先輩を好きになったんですよ』
(今、思うと、あれはけっこう恥ずかしいセリフだよなあ。あんなこっぱずかしい事を、臆面もなくよく言えるもんだ。それも本人の前で、だもんな。どんだけ俺を好きなんだよって話だよな。……あの子には最後、だいぶきつい台詞を吐いちまった。今日、きっちり謝ろう。それで終わりにしよう)