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第6話

       6


 敵のセンターバックから六番にパスが出る。が、球足が遅い。

(取れる! いや取る!)

自分に言い聞かせた恭介は、スライディングを掛けた。

 ボールを弾くと素早く立って、走り込んでシュート。敵のキーパーは飛びつくが、指の先に触れるだけ。高速シュートがゴールネットを揺らした。

 チームメイトが近寄ってきた。ぱんぱんと背中を叩かれるが、「ああ、サンキュ」と低い声で答えた。

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