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【6:子の姓】

 私にはもう大きな子どもが三人いますが、全員父親の姓です。

 私は『自分の名前』にはこの上ない拘りがありますが、家名を残したいとは考えたこともないんです。「家」なんてどうでもいいですね。

 そもそも私は実家との付き合い自体が乏しいです。ましてやそれ以外の親戚付き合いは一切ありません。


 子どもの姓なんて正直なところどうでもいいです。子どもたちには、訊かれない限り言う気はありませんが。

 そのため、実際に育児を担う直幸と同じ姓の方が便利だろうと、三人とも「淺尾」にしました。それでよかったと思っています。

 私はもともと他人の目は気にしないので、別姓自体に抵抗は最初からありません。

 結婚したいわけでもなかったし、もし直幸がこの形を拒否したら結婚はしていませんでした。


 おそらく疑問を持つ方が多いだろう子どもとの姓の違いについては、拍子抜けするほど何事もなかったですね。

 だからそもそも書くことがないんです。

 まさか(実話が元のエッセイで)面白おかしく話を作るわけにも行きませんし。







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