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第四話: 平均の罠と中央値

「でも待ってくれ、羽生くん。」二先生が黒板をトントンと叩いた。「本当にみんなそんなに稼いでいると思うかい?」


一郎が考え込む。「…いや、実際は450万円とか370万円くらいですよね?」


二先生は説明を続けた。

「そう! だから次に中央値を見てみよう。」


中央値の求め方:


1.全員の年収を小さい順に並べる

2.ちょうど真ん中に来る値を選ぶ


「中央値は、全員の年収を小さい順に並べて、ちょうど真ん中に来る値だ。極端に高い値(例えば大谷選手の年収)は、中央値には影響を与えないんだ。」


「つまり、大谷選手の年俸はずば抜けているけど、中央値には影響しないため、この数値に着目するといいんだ!」

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