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第二話: 統計学への招待

「みんな、大谷翔平選手って知ってるよね?」


二先生の問いに、全員が勢いよくうなずく。


「じゃあ、大谷選手の年俸がいくらか知ってるかい?」


羽生が自信満々で手を挙げた。「290億円! いや、2900万円?」


「それ、ゼロの数が適当すぎる!」一郎が突っ込む。


二先生は笑いながら答えた。「正解は…29億円だ。数字で書くとこうだぞ。」


29,000,000円


「えええっ!」教室がどよめく。「そんなに稼ぐの!?」


「そうだよ。今日は、この数字を使って、平均、中央値、標準偏差といった統計の概念を学ぶぞ。そして、この数字が他の卒業生の平均をどう変えるかも見てみよう。」

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