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データ解析×数字で読む日常
データ解析×数字で読む日常
Algo Lighter
文芸・その他ノンジャンル
2025年02月02日
公開日
1,918字
連載中
データで見た、メジャーリーガーの大谷翔平選手をはじめ日常のデータ解析を物語で紹介します。
楽しんでいただければ幸いです。
2/5に第一章である、奇跡の世代について完結予定になります。
それまで毎日投稿予定してます。

第一話: 先生の名前とお決まりのセリフ

数学の授業が始まる時間になると、教室の扉が勢いよく開いた。


「はい、席についてー!」


二先生が入ってくると、クラスは一瞬静まり返る。しかし、すぐにお決まりのやり取りが始まった。


「二先生!」


クラスのムードメーカー、羽生(はにゅう)がニヤリとしながら手を挙げる。


「二って、どう読むんでしたっけ? に? ふたつ? それともツー?」


二先生は苦笑いしながら黒板に自分の名前を書いた。


『二(したなが)』


「羽生くん、何度言わせるんだい?」二先生は腕を組む。「“したなが”だってば。次に間違えたら、君の名前を『はぶ』って読むからね!」


羽生は満足げに頷いた。「羽生(はにゅう)って読めるけど、先生がハブさんって呼んでもそれはそれで有名人だから僕はうれしい。」


教室が笑いに包まれる中、一郎が小声でつぶやいた。「でも“ハブ”って沖縄のヘビのこともいうよね…?」


「そうだよ! 蛇のように食べちゃうぞー!」羽生がいつものように笑いを取っている。二先生も笑いながら黒板を叩いた。


「さあ、今日はちょっと変わった数学の授業を始めるぞ!」



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