①推理のプロセス
ミステリーの魅力の一つが推理でしょう。難解な事件に対し、主人公が観察眼を駆使して推理を組み立て、謎を解き明かしていく様をどう描写するかがポイントです。読者に理解できるように謎を提示し、それを解き明かすための伏線を用意し、そして推理を繰り広げていく――そういったプロセスが重要になります。
②サスペンス
バトルロイヤル、デスゲームなど極限環境を描くのもオススメです。これによって登場人物たちは謎を解くだけでなく、生存競争を勝ち抜かなければなりません。時間制限はもちろん、もしかしたら他の登場人物からの妨害、駆け引きも生じる可能性があります。その中で目的を達成することで、読者をハラハラドキドキとした緊張感、期待感で楽しませることができます。ぜひ参考にしてみてください。
③警察などの法執行機関
現代社会を舞台にした事件があれば、法執行機関の出番であり、これもミステリーの王道です。その調査の中で立ちはだかる様々な困難をどう乗り越えるか。そういった点にも注目します。些細な手掛かりをヒントに謎を解き明かす、あるいは、法医学、権力を行使した捜査で推理を進めるなど、組織を活かしたストーリーを期待します。また、組織内で繰り広げられるドラマも含めると非常に面白くなると思います。
④専門家による推理
推理をするのは刑事、探偵の専売特許ではありません。専門家の立ち位置から推理を行うことができます。例を挙げるならば、法医学による推理です。専門家ならではの豊富な知識を駆使し、読者に解説しながら推理を繰り広げることで、読者の知識欲を刺激しながら作品に惹き込むことができます。専門的な知識がある作者様なら、そういった推理作品の執筆もオススメです。
⑤法廷などによる心理戦
推理の専門家以外にも、心理戦の専門家にフォーカスするのもオススメです。例えば弁護士、検察官など法廷を舞台に、証言の矛盾、隠された動機を指摘し、真実を明らかにするなど、心理戦を絡めた作品も読者の関心を惹きます。
⑥他ジャンルとの融合
ミステリーの醍醐味は謎解きですが、他の要素を取り入れて恋愛の謎、ファンタジーの謎を解き明かすのも面白いかもしれません。例えばラブレターの差出人を探すミステリー、生存者に紛れるゾンビを探すミステリーなど、他の要素を組み合わせることで別の作品の魅力も引き出せます。ぜひ今までにない新鮮な魅力を秘めた作品を作ってみてください。
⑦独創性のある事件や背景
どんな作品でも斬新な設定は人目を惹きます。ミステリーの場合は独創性のある事件、背景などが良いでしょう。例えばSNSを利用したトリック、配信者の殺人事件など独創性のある設定は読者を惹きつけること間違いありません。それに準じたトリック、ロジックで読者をあっと驚かせてみましょう。