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episode2scan#1

私は旅をした。

理解できないという【心】を理解するために。

【人間】を理解するために。


ちっぽけな日本という国を飛び出して、隣の大きな大陸にいった。

どうやらそこは、中国というらしい。


雨が降り注いでいた日本とはうって変わり、中国という国では火事がたくさんおこっていた。

それなのに、人間はどこにもいない。

答えを聞きたい人間が…どこにもいなかった。


そして日本のように、緑生い茂るビル群があるというわけではなかった。

激しい攻撃があったのか、ビルは粉々に倒壊したような跡がある。


人間を見つけるためにそんな世界をする私。

今日は、いろいろなものを初めて見た。


しばらくさまよっていると、保護カプセルを見つけた。


その中には、女の子が入っていた。

きっと、人間の女の子。


見たところ欠損部分はない。


私は答えを聞くために、その女の子を外に出したんだ。


カプセルから出た女の子は、すぐに息をした。


「大丈夫?」


私が放ったその一言を、彼女は飲み込んで、言った


「近づくな!化け物!」


なにか、強い痛みを感じた。

私はその女の子に、質問することはできなかった。


あれだけ探していた人間を前にして、一刻も早くこの場を離れたいと思った。

なぜなのだろう。


なぜ、私はこの女の子を見ることはできないのだろう。


女の子をその場に置き、私はいったん離れることにした。

そしてすぐに人間について調べ始めた。


人類。それは醜く愚かな種族でありる。過去を振り返れば同族を多く殺してきた種族。

自信の正義を主張するため他人を否定すること。

集団意識が強く、異物を拒むこと。


その他にもいろいろなことがあったが覚えていない。

ただ一つ。


【心を持った種族】


その一言に胸が締め付けられる。

空っぽの心。偽物の心が【うらやましい】と告げる。

そんな望みはかなうことがないと知っているのに。


私はそれらを学び、また彼女のいる場所へ会いに行く。

今度は大丈夫と自分に言い聞かせ人間の女の子に会いに行く。



ーーーーーーーーーーーー



そこにいたのは、人間の女の子を殺した機械族だった。

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