母が運ばれてから待って時間はどれくらい経っただろうか…
『ありがとう。私は水月葉月(みな はづき)』
『僕は真田大助。よろしく。』
ふと疑問に思ったことを聞いた。さっきの光の輪って何?とそしたらまた今度話すと大助は葉月に言って笑った。
『疲れた?眠ればいいよ。お母さんは僕が見てるからさ。』
『ありがとう。』
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『やっと見つけた。昔はありがとう。お陰で生まれ変われた。記憶ない?知ってる。今度は必ず守る。』
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夢を見た。お母さんと幸せそうな私とお父さんとケーキ。幸せ。
『目が覚めた?お母さんは…』
『お母さんに何かあったの?大助!?』
『実は記憶を思い出せないでいるらしい…。』
『お母さんに記憶が…ない…』
呆然と立ち尽くす葉月と大助。駆け寄ってきた医者に葉月が事情を説明して夜中になった。まだ、病院でお母さんを見ておきたい葉月は病院に泊まることにした。
『大丈夫。眠って。僕が見てるよ。』
『でも、心配だから起きとく。』
『眠ろう。大丈夫。必ず。くま出来るしさ』
『くま?』
『そ、目の下あたりに黒くなる。』
『そっか。大助も寝てね。安心させてくれてありがとう。』
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『やっと寝たか…。記憶消去。記憶復元。これで大丈夫。だけど…安心はまだ出来ないかな…』
+記憶復元の代償は左腕。
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