「霊だったんだ、霊を見るのはアレで二回目だよ。最近よく会うわ。でも、神様に会うのはニマルニ様が初めてだな、何か僕に聞いときたい事とかある?居住者の僕に。」
ニマルニ様はサングラスを人差し指で少し上げ、言い放った。
「無い、全部知ってる、居住者の過去も未来もな、俺は、そろそろSNSを徘徊したいから、帰る。また、用があれば、居住者に頼むかもしれんが、その時は宜しく頼むぞ。じゃあな。」
そう言うとニマルニ様は、壁にダッシュで突っ込んで消えてしまった。
神様って、やっぱ全知全能なのかな、でもSNSを見てるって事は、全てを把握している訳では、無さそうだ。
観察者の僕はニマルニ様に観察されていたのか。
信介を守る事も出来たし、スイカンという存在も分かったし、神様にも出会えたし、全て解決かな。只、一つ気になる点がある。何故、神様は202号室に居るのだろうか、おいおい、また会った時にでも聞こう。このゴッドルームは何ぞ?と
頭の中を纏めて、弥辻は椅子を部屋の隅に置き、腕を伸ばして呟いた。
口から煙を吐く。
窓からのぞく夏の太陽が眩しく煙を浮かびあがらせていた。