目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

マイナンバー、デジタルの影

顔と指紋、ただの影絵

「守られている」と誰もが言うけれど

その影の中、迷子になる自分


財布よりも大切なものを

ひとりひとりに仕込まれた時代

「便利になった」と胸を張る声

でも、心の奥に響くは不安の音


「これで安心」と手にしたカード

でも、その裏に見え隠れする目

知らぬ間に紡がれる記録

過去は消え、未来は見えなくなる


番号ひとつで、誰でも追跡可能

その小さなカードが握るものは

自由か、監視か

私を定義する一枚の紙切れ


便利になったと、笑顔を浮かべ

でもその先にあるものは

無限の可能性?それとも罠?

本当に私は私なのだろうか


カードが示すもの、それは本当に

私自身の存在そのものなのか

それとも、誰かの手のひらの上の

ただのデータ、消えやすい夢なのか


私たちは流れるままに

カードを持ち、番号を刻み込む

でもその先に、私たちの名前は

どこまで消えていくのだろうか

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?