ビルの上で光るロゴ、
その下で見えない人々の顔
「ブランド」と呼ばれるその名のもとに
私たちは何を売り、何を買うのだろう
フランチャイズの夢を語る声、
でもその先に広がるのは
無数の数字の列、目を逸らせない
その先に待つのは
売上と評価だけ、
人間の温もりはどこに消えた?
店舗の窓には笑顔の写真
その笑顔を守るために、
誰かが涙をこらえている
企業の名のもとで働く者たちが
見えぬところで背負う重荷
「効率化」「拡大」「競争」
その言葉が響き渡る中で、
本当に大切なものは
どこか遠くに忘れ去られていく
私たちの心も、
商品として並べられているのだろうか。