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「消えた足音」

朝の光が差し込むとき、

そこにはもう、誰もいない。

私があった場所は、

ロボットとAIの冷徹な手に取られて、

無機質な空間が広がる。


手にしていた工具やマニュアルは、

今や無表情なスクリーンに変わり

かつて私が奏でたリズムが、

ロボットの無感情な動きに塗り替えられていく。


長い時間をかけて積み上げたもの

それが一瞬にして消え失せ、

私の足音は、

もはや誰にも届かない、静寂の中に消えていった。


新しい時代がやってきた

けれどその中で私の場所は消え、

何も持たない心が空っぽに広がる

誰も教えてくれなかった、

この変化が本当に必要だったのか。

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