スクリーンの向こうに映る未来、
光るアイコン、無限の可能性が広がる。
だが、指先一つで消える命、
過去に縛られたまま、ここにいる意味は何だろう?
「今、ここにいる」
その言葉すら、仮想の中で問いかける
リアルは薄れ、夢のように遠く、
代わりに、データの海を漂う日々
毎日、何度もスクロールしながら
足元の時間は、砂時計のように消えていく
承認の音が響けば、
一瞬の喜びに包まれ、また求める
でも、気づけば手に取るのは
虚無の中の虚無
他人の目を気にし、世界が消え去っても、
その一瞬が欲しい、全てを犧牲にしてでも
現実に生きているはずが、
仮想空間に命を奪われ
ここで失ったものを、見つけられず
気づけば、何もない、ただの空虚だけが広がる