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第3話 100年経過。

 1974年。

 また五十年経って百年。


 俺って92年産まれだから結構近づいてきた気するね。なんつっても両親ももう産まれてるし。

 親の産まれた瞬間に俺がこの時代に居てて、あー今日産まれるなー親父〜とか思ってんの不思議な感じよホント。


 いやしかしよ。

 も〜〜〜マジ飽きた。

 山ん中暮らしマジ飽きたわ。


 いやさ三、四十年くらい前? 結構どんぱちどんぱちどーんどーんって街のほうめっちゃ大変そうだったから山ん中いいわー、と思ってたんだけど。


 なんかここんとこ街のほうめっちゃ楽しそう。賑々しいんよね。万博だとかなんだで景気良かったりする頃でしょ。あんま詳しくないけど。良いなぁ街。遊び回りたいなぁ。


 でもそろそろあんまり街行ったらダメだろうね。


 山伏爺さんが言うには、別に俺が父親に会うとか俺本人に会うとか、そんなんは問題ないんだって。タイムパラドックス的な接触がなければ。先祖殺しとかね。

 いや問題ないは語弊があった。

 時間軸がどうたらの問題がないだけで、向こうの俺が俺見てドッペルゲンガーだぁとか言って大騒ぎになるとかの問題はもちろんある。だからあんまり街行けない。


 まぁそれにあんまお金ないし。


 爺さんの関係者の方々、なんか没落しちゃってあんまり来ないんだよね。

 それでも責任感の強いおじさんが年イチくらいで様子見に来てくれるけど、もうそろそろ『ご無理なさらず』って言う頃合いだと思ってる。それくらい没落感あるんだもん。

 なんせこの山だけ手放さないでいてくれたらそれで良いから。それだけ頑張って。


 いやでも年イチくらいでも誰かが俺のこと見に来てくれるってのは精神衛生上必要かも。寂しさ的に。不老不死(笑)だから平気っちゃ平気だけど。

 年二、三回食べなきゃのゴハン、たっま〜に街行って定食屋でゴハン食べるけど魚とか釣って焼いて食べる方が多いしね。

 だって恥ずいんだもん山伏の服。似合ってないし。ポンポンついてるし。ホラ貝も持ってくし。



 まぁな~んにもやる事ない。山ン中毎日走り回って岩ぴょんぴょん飛び回るだけ。それは思ってたより楽しいけどほんと暇。超能力トレもしないではないけど放っといても育つしなぁ。


 あ、そうだ。

 定番の計算しなきゃだな。


 前回50年前は…………えぇ、っと……ほとんど俺ひとり分……えっと……そう、1,737㎜だ!

 掛ける1.1を50回、と。


 …………………………………………………………


 うぉ、やべ。最後まで計算すんの怖ぇぇ……


 …………………………………………………………


 ……203,959㎜――――!?


 203m……って。ちょっと俺が退治する鬼って、こんなに必要なんか!? オーバーキルじゃない!?


 俺の能力、マジで怖ぇ。まだあと50年分成長するんだよコレ。やばない?



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