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第2話 序詩『最果ての城に捧げる詩 或いは叶わぬ愛の狂詩曲(ラプソディ)

昏き森の奥深く

世界から忘れられた場所にその城は在る


棲まうは一人の残酷な美姫と従者たる漆黒の騎士


近づくことも叶わず

知るすべもない城に至るには

ただ夢の中で思いを巡らせればよい


恐ろしき悪夢の中で崩れかけた城壁を見上げ

悍ましき淫夢の中で女の熱い肌に溺れ

狂おしき愛に張り裂ける心を城と姫に捧げよ!


煌々と青白く輝く月が天空にかかる夜

淫らな姫と殺戮の騎士がおまえを迎えに来る



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